2015年5月20日

孤独な開幕戦

今年も僕のトライアスロンが開幕。初戦、横浜トライアスロンへ参加しました。
毎年応援に来てくれていた同級の旧友達が、俺らも出たいと言い出した。一人はバイク専門屋でマスターズトラックレースの年間チャンプ。もう一人はマラソン屋。丁度3種類、上手い具合なのだと、還暦軍団リレーチームを結成しての挑戦です。
僕はスイム担当。1種目だけだと気分楽々余裕綽々。とは言ってもいざ海水温19度、かなり冷たい。ウェットスーツから出る手足先と顔がギュっと縮み上がった。そして異臭が鼻を突く。都会の海がキレイな訳も無い。このウェーブには年齢区分が無く若者ばかりに囲まれてスタートする。
距離は1.5キロ、大桟橋近くから氷川丸までを2周回。いつもの様にゆっくり目でスタート。半周、身体が温まって来てから徐々にペースを上げてゆく。1周すると脚の筋肉が冷えで硬直し始め気持ちにブレーキがかかる。海では脚はほとんど使わずに泳ぐんだが、それが災いするのかもしれない。右足をかばって泳いでいたらコース取りが右方向に曲がる傾向が出て修正が度重なる。かなり無駄な距離を泳いでしまったのかもしれない。それでも意識してスピードを上げて行く。
無事桟橋ゴールに到着。
ホッとしたのもつかの間、水から上がって重力を取り戻しハッとした。あまり疲労していない...やっちまったかな。無駄に元気にトランジットまでの400mを走り出すのであった。
「パパ頑張って〜〜〜」コース脇に陣取る家族の声援を受けて、手を振りかえしながらムキに走る。
ピキピキッ!突然脚が酷く痙攣し出した。スイム中に硬直してた筋肉に無理な動きをしいた反動だろう。転びそうなのを堪えて騙し騙しリレーゾーンへなだれ込む。ヤレヤレ、僕のレースはこれで終了。

次なるバイク屋にもアクシデント発生。
女子選手が愚かにも落としたボトルを拾おうとコース真ん中で立ち止まった!。避けきれずクラッシュ。双方打撲程度、サーベロも無傷で済んだのは奇跡的だったと言う。係員呼んで救助等、ロスタイム5分。それでも案外いいタイム。流石だ。キズだらけでもめげずにレース続けたのには脱帽するしかない。翌日は全身アザだらけだったそう。イイ歳してコイツも真性アホ。
マラソン屋は初めての経験にビビって抑えめに走ってしまったと照れくさそうだが、何事も無くゴールゲートをくぐることができたのは幸いだ。お首にも出さないがコイツの性格からして人知れず練習していたに違いない。悪く無いタイムでした。グリコポーズでテープを切り会場の喝采を浴びてご満悦...持ってがれたな。
2人に比べスイムコースは遠いし同じキャップで見分けも付かず、手も振れないし写真も撮れないし声援も聞こえない。孤独なんだけどなぁ...ドローンが欲しい。

打ち上げの中華レストランは当然に大盛り上がり。当初一番乗り気の無かったマラソン屋の鼻息が荒い。今年限りのはずだったが毎年出ようと声をデカくする。強引に握手して約束させられた。
せっかくのトライアスロン、三種類やりたいなんて言えそうもなし...。