2014年11月27日

汚れた白袴

今回相当のセイリョクをつぎ込んで我が事務所&自宅建物を直した訳だけど、表向きには妻の要求だが、真の原因はGoogleにあったのである。
Googleやば〜い。
家はもう50年も使い古した物だ。商売柄いつか希望の形で建て直したいと思っていたのだけど、低迷する景況のおかげに違いないのだが、手を付けるにいたらず先延ばしにして来た。
そうなると紺屋の白袴、建物の事等まったく眼中に入れること無く、何時か壊すんだからと、ホントに何もしてこなかった。
そんな折、何気なく我が家が写るグーグルマップを航空写真に切り替えた。すると板金の屋根が真茶色に錆びているみだらな画像が目に飛び込んで来た。
青天の霹靂!えっ!、である。
ヤバい状態だ、もちろん建物のメンテナンス時期をとうに過ぎてるの、えっ!も確かだが、それより、コレ!お客様も当然検索してる.....見てるよな......こりゃいくらなんでもマズいだろう!!!えっ!。
夢を商売にしてるのに、夢の無い場所にしか写らない!えっ!。
さらにストリートビューに替えるともっと悲惨な映像。
この見窄らしさはとてもじゃないがほって置けない。
何を隠そう、そう言う訳だ。語るも涙、こうした実情があっての止むに止まれぬセルフビルドだったのを白状する。

それ以降の経過はいくつか触れて来た記事の通りだが、最も難関な故、最後に回した屋根の塗装&補修作業をしていると、つくづく...ホット息が付ける思いに浸っている。
これでやっと不景気を生き抜く環境が整ったゾ!?

さてさて、Googleマップ&アースがピカピカの屋根に更新するのはいつになるのかな。


2014年11月17日

鉄vs軽合金

何だかハマってしまったトライアスロンだが、さらなる楽しみ方を目指したいとイタズラを始めた。
現戦闘機のDerosaは本当に気に入っている。フレームの堅さ、コンポの質、ギア比、等々。セッティングも煮詰まって不満を感じる部分がほとんど無くレースに集中できている。
しか~し、Derosaが来てからすっかりお散歩用になってしまった初号機Rossinだがこいつの魅力はまったく褪せる事は無い。鉄の乗り味がたまらんのだ。いつかこいつでレースに出られたら、と密かに思いを貯めていた。

トラもずいぶんと慣れて来た。
タイムもペースもおおよそ掴めて来た。
ショートディスタンスへのチャレンジも叶った。
そして、これ以上、画期的に向上しないことも当然解って来た。
そんな中、さらなる興味を注入するにはRossinに登場してもらうのが一番だと奮起するところとなったのである。
奇しくもRossinと同じ80年代から広がり始めたトライアスロン。探せば当時のパーツで当時流に組めそうなのだ。
あの時代の戦闘機を目指す!。
フレームをレストアし、こつこつと集めたCレコパーツで組んで、いじるところが無くなってきてつまんなく思っていたところ、久々にバラしてワクワクしている。やはり僕は完璧なお飾りより使えてナンボ派なのよね。

まずはエアロハンドルがキモ!ITMのデュアルバーを入手できた。チネリのエンジェルやスコットのレモンバーも考えたけどこいつはセッティング幅が広くていい。バーエンドシフトにはWレバーを使いたくて、取りあえずシマノのブラケットを削り出し。
僕必須の穴空きサドルは当時なかった。散々悩んでチネリに穴を空け先端幅広にクッション張ってみることにする。
当時モノのエアロヘルメットも入手しちゃったし。
難問は7速までしか入らないリアスペース。でも平地の大会なら実際使うのは5枚くらいだからクロスギアが見つかればイケルでしょう。
来春5月の横浜に間に合うとうれしいな。

DerosaとRossin、どのくらいタイム差が出るか楽しみだ〜。

2014年10月27日

ビューティフル東北

芋煮会と言う名の存在は随分前から知っていたが実態を知らずにいた。ただの芋の鍋じゃない?何かあるに違いないと長い事興味を持ちつづけて来た。
そういう僕に宮城出の友人からうってつけのお誘いがあった。
初体験。
なぜそんなにも東北人が夢中になるのか知れるのだ、嬉しいじゃないか。と快晴の日曜日、浅川の河川敷に家族で出かけたのである。
地方によって厳正なルールがある、一括りに芋煮といってはいけない、と解説から始まった。今回の鍋は二つ、山形方式の醤油ベースの鍋と宮城方式の味噌ベースの鍋が並ぶ。双方の鍋とも頑な郷土愛に支えられて厳格なレシピを誇りにしてるらしい。メインは勿論サトイモ。肉は山形は牛、宮城は豚と異なる。キノコ、こんにゃく、人参、ごぼう、ネギ、だったかな。素材は近いけど分量は微妙に異なっていた。
丁寧にダシを取り、現地の赤味噌を取り寄せて煮込む。煮えたら一旦火を止めて熟成させるのがポイントのようだ。
そして再加熱して出来上がる。
種も仕掛けも無かった。心を込めて丁寧に仕込まれたシンプルなお芋の鍋料理、東北地方ではこの季節、河原等でさかんに開催されており、これが郷土の絆を深める重要な儀式になっている東北アイデンティティーいっぱいの食べ物の真の姿であった。
僕には妻の口に戸を立てるすべは無いのだけど、けんちん汁だとか牛鍋だとか豚汁だとか、軽々しいツッコミでかなり傷付けてしまったかな。それを気にかけた訳じゃないけど、どちらが美味しいかと問われて味噌の鍋と言ったのは当然の成り行き。

何はともあれ、季節外れの暖かい陽気の広い河原、愉快な友達と素朴な料理で飲む日本酒はそうとうに美味しかったのはいうまでもない。
そういう訳だ...芋煮じゃなくて、芋・煮・会。

2014年10月21日

今更気がつく事も在る

川崎トライアスロンのリザルトがWebで発表になった。
完走が目的だったし、ほんとうにギリギリだったので結果には何の興味も湧かないが、メモリーだからと開いてみて驚いた!。
予想もしていなかった数字が並ぶ。
最初はHe~だったのだけど、よく見るにつけ頬が緩みだしてきた。
3時間02分マジ~⁉。
ゴールの電光掲示板に4時間02分と表示があったので、制限タイム4時間を切れなかったかとDNF扱いを覚悟していたのだけど、あれは1ウェーブからの通しタイムだった訳だ。
半分の距離のスプリント大会リザルトと比較してみた。
単純に各部のタイムを倍してみると...3種とも上回っている!。
えっ...長い方が速い?。
えっ...どうしたオマエ、とんでもなく頑張れたってことじゃないか。
昨日今日と脱力感と筋肉痛に苛まれて燃え尽き状態だったのが、何だか気分が高揚してきて考え方までポジティブになってきた。
さらに都合の良い分析を重ねる。
あと1分頑張れば60歳代3位入賞か。
来年は...どうしようか、何て考え出す。
僕、かなり楽天的だと、生まれて初めて気がついた。

こうして記事書いていてもまだニヤけが収まらない。

2014年10月20日

老体も鞭打てばまだ使える

トライアスロンもついにオリンピックディスタンスへ突入した。
3種合計51.5キロでやんす。
今までの2倍です。
尋常ではない、馬鹿げている。一応自分でも解ってる。トラやってる以上一度は出なければと思っていたのと、もうそろそろ限界的年齢なので、これ以上引き延ばすのも困難だと決断した。
完走した今、正しい判断だったかと振り返る。

案の定、死ぬ程、と表現したくなる程大変だった。
押さえて入るスイムの1.5キロに問題はない。良いポジションで次ぎに向かう。
最近調子の上がっているバイクだが20キロを超えた未知の領域に入ってからが辛かった。今までは大のお気に入りだったサドルが距離が長くなるとダメだと解った。痛みだして座る位置を始終変えてどうにかしのぐ、脚への血流が阻害されるのか、先の方からしびれて来る。立ち漕ぎを入れて解消を図るのだけど疲れて思う様にならない。DHバーを握る手の筋肉が痙攣して力が入らない。脚の疲労も酷いもんだった。ピークを越えると感覚が無くなってくるんだな。脚が無くなるってよく言うけど納得。8周回の4周までは絶好調のアベ30㎞オーバー、それ以降は1キロ、2キロと落ちてくる。最終回に至っては25㎞、進路も乱れてフラフラ状態で危なかったな。あと1周と言われたら回れたかな。
そんな状態でランに入る。
スポーツをハードにやってると脳に回る血流は十分でなくなり思考力が落ちて来ると感じる事が良く在るの。頭真っ白。だけど、脚は前に出る。望んでないことでも身体は動くのが凄いぞ、自分。
当初の目標が完走。それも絶対歩かないで走り切ること。
その為に押さえて押さえて。
最終周回でFinishゲートが見えて来ても嬉しさがこみ上げて来ない。
あそこまで行けばヤメられる...。
そしてゴール.
脳みそがフリーズしてるのかな。不思議な感覚。
スプリントの時は嬉しかったし、感動もした。今回は達成感も感動も起らない。
ただ、あぁ~終わったな...。
もう僕の完全な、絶対的な限界だったかしら。

出て良かったな。
出る必要は特に無かったな。

2014年10月14日

元気が出るハンバーガー

さる友人が経営に加わる専門店がある。
10数年前から誘われていたのですが、外食の苦手な僕故、妻に請われてやっと訪問するに至った。長過ぎ~。
三軒茶屋も久しぶり。我が町と比べれば遥かに都会ですが、程よい商業化と居住性のバランスが心地よい素敵な街並、住んでみたくなる雰囲気です。ちょうどお祭りでにぎやかでした。
駅から程近い場所に小さな木造の店舗で古びたアメリカン的(というのだろうか)情緒で、最近ありがちだが此処にシックリ納まる佇まい。
待ち構えていた彼と2~30分並ぶ。並んで食べるのは10年ぶりかな。それも懐かしいおしゃべりにはちょうど良い。

僕は案外にハンバーガーが好きだ(チェーン店モノを除く)。年に1回くらいは食べる。
そんな自慢出来ない経験の中でもココは別格として格付けようか。
思い入れが半端ないのである。
パンも挟む物もソースも付け合わせも、皿のすべてがオリジナルの創作的作品となっている。挟み物でない料理も多く、ハンバーガー屋の範疇も逸脱しかかってる。だいたい毎日の様に早朝、魚河岸に買い出しに行くハンバーガー屋なんて他に存在するんだろうか。
まいったな。
修業時代にハンバーガーチェーンの仕事を担当していた事があって、30軒は作っているかな、ちょっと旧式だが内情には知見があるのだ。
よくやってるなぁ。
どの世界にも頑張ってる奴はいるものだ。勇気付けられまっす。

気に入ったのはこれ。
フィッシュステーキのエッグチリソース:たたいた真鯛とスモークエリンギを合わせたパテを炭火焼。チェダーチーズを溶かしたスクランブルエッグをかけ、インゲンのサルサソースを絡めて食べる。
サツマイモのマッシュに季節の野菜を炭火焼きにして付け合わせ...だ。
nice one! ごちそうさまでした。

こりゃまた来なくてはならないな、1年後かしら。

2014年9月28日

初物で一杯

ほろみのり
初耳である。北海道で品種改良された新種だという。北海道は早い、今期新蕎麦の初物として取り寄せてみた。
粗挽き粉で~す。

ん~n、水分を欲しがるタイプ。
でんぷん質の多そうな香りがたつ。
生粉打ちで53%ほどかな。
つながりは弱く扱いに神経を使う。

中細に仕上げて、少々薄味に仕立てたツユで頂きました。
風味は弱い。新蕎麦としてはちょっと物足りない感じです。
味わいは北海道らしくサッパリしたものだけど、好みに合う。
美味しい。
妻にツマミ作らせて飲みながらダラダラ茹でていたら、そう1時間過ぎたころから麺が切れ易くなって来た。

信州はいつかなぁ...

新蕎麦はボジョレーヌーボー的幸せ。いつもながら酔っぱらいのいい加減な蕎麦は、出来映えより楽しさ頼りなのさ。

2014年9月9日

最終章

セルフビルド、13年の春から始まった拙宅改造計画。
もう1年半の月日が経ちました。
建物自体はほぼ終えています。といっても、増改築部分の話で、全体の塗装工事は手がつけられていないのが現実。でもさっそく僕も妻もそれぞれの仕事の接客で使い始めております。
妻はこの上なくご機嫌です、ほっ。
最後の問題が部品。
イスが足りない。
テーブルが足りない。
カーテンどーする。
エアコン入れなきゃ。
当分Alfa Romeoの車検は取れそうに無い...(涙)。

20年前に入手しておいた秘蔵のチーク無垢板がある!。いつかはテーブルに仕立てようと押し入れにネジ込んであったのを引っ張り出した。さすがチーク、ほとんど狂っていない。表面にカンナを掛けると艶やかなチーク色が出現。ウットリです。
しかし1枚板としては残念であるけど初めから入っていたセンター割れが難題。テーブルにするには割れが進行してしまいかねない。そこで、割れを止める為の埋木を加工しました。
紫檀をチョウチョ型に切って象嵌の様に嵌め込みます。「チギリハギ」という日本の古典的な手法を見よう見まねでやってみたのです。いい名称じゃありませんか。そしてヒビ補修でさえアートにしてしまう処に感心してしまうじゃありませんか。
こういうところに日本的な感性が浮き彫りになる、いい国です。陶器の割れを金で埋めたり、材木でも割れも腐れも受け入れて景色にしてしまうところが憎いです、我々。

このテーブルで飲む酒はさぞや、だよね。

2014年8月17日

関数がつくる風景って?

ゼータ関数の作る風景の0地点を秘密の小道に沿って北にたどるとリーマンの夢が証明出来るって!...何言ってるんだか、読み終えた今でもサッパリ解らない。

また数学の本を読んでしまった。
しまった、というのは、教科書以外で読んだ数学の本はこれで二冊目、これほど僕に縁がなかった世界は他に無いからだ。そんな事にどう興味を持ったのかよく自分を理解していないまま、何故かしら。
知らない世界の事に興味を持てた事が、それだけで価値がある様に思えている。数学音痴な僕が読んで、数の世界を垣間みれたのだ。内要は多分1/10も判ってないだろうし、上辺だけつらったに過ぎない事は重々承知しているが、そういう輩にも面白いと思える素晴しい本でした。難しい数式というより、数学者の人間的な側面への理解が秀逸。ずっと解けなかったリーマン予想。これからも何百年も解けないだろう究極の課題に取り組むロマンチスト達の生涯に感動です。
数学って1+1=2という事でしょ。左脳さえあれば事足りる、コンピュータが発達すれば無くなってしまう様な分野だと思っていたのだが、研究者達はかくのごとく未だにそしてこれからも求道者の様だし、新しい発想を求めて芸術家の様でさえあったのだ。

数の世界とは究極のアートなのかもしれない。僕も最初からもっとまじめに向い合っていたらどうだっただろうかね。

読むのに4ヶ月もかかった...ホッ。

2014年8月4日

百見は一行にしかず


軽井沢で還暦の友人達と避暑を楽しんだついでに、何とカーリングを体験することになった。

チーム◯◯だとか、最近はTVで目にする機会が増えているが、実物は見た事も無いし、やった事ある知人もいない僕らに取っては未知のゲームです。漬物石みたいなのをツィーと滑らして、コツンと当てて..,.ボーリングみたいだし、ペタンクみたいだし、かなり簡単そうな印象を持っていました。いや、はっきり言って舐めてました。

いざ、指導員の指示で氷上へ。
専用の靴がおもしろい。片足はゴム底で滑らない様になっている。もう片足はプラスティック底でツルッツルのスベスベ。この靴で氷の上に立つのがすでにヤバい。
まずは転び方!から練習です。
次には身体ごとツィーと滑る練習。バランスが取れなくてあのかっこ良いポーズにはほど遠い。繰り返しの練習でどうにか滑る感覚が身について来る。
ようやくストーンに触らせてもらう。
20㎏もあってかなり重い。滑る靴履いていては扱うのが一層に困難。いざ押し出すのには全身の力が必要でした。スポーツ音痴な妻ではハウスという的まで届かない。TV観戦では舐めた口聞いていたのに、必死です。
氷は表面が細かい凸凹に加工してあって、ストーンは思いがけずに良く滑る。そしてよく曲がる。敵のストーンを狙ったって当たるのはほぼまぐれ的。TVで見るビリヤードの様な正確さなんて考えられない程。そしてハウスの中にピタリと止めるのは至難の業です。
最後があのブラシかけ。
汗飛ばして必死にはきまくる。しんどいです。プロは数メートルもコントロールするらしいが、我々の動き程度では50センチぐらいが関の山だそうだ。

何はともあれ、見るとヤルとじゃ大違い。ルールを判っても、作戦通りに楽しむには、かなりの経験が必要なのがよく判りました。こりゃハマりそう。きっと流行るんじゃなかろうか。

コ~ンという音が身体に響いて気持ちいい〜。

2014年7月26日

スカンジナビアンレッド

もう1年以上掛かってるって妻の催促に慌てています。

いよいよの外部。
庭中の石をかき集めて、玄関前の石段を創りました。
筑波石の細かいやつ...大きいのは手じゃ動かないのであきらめた。
解体した塀の残骸の大谷石。
灯籠もバラして使ちゃう。
混ぜこぜにして、自然な感じの石積みに仕上げました。ドヤって形じゃなくて、踏むたびに、あっ灯籠...って、いいかなってね。
GIULIAのミッションギアも埋込んじゃったし。

以前のアトリエから持って来てしまった木製の玄関ドア。
ほんとの出所は進駐軍だ。巡って我が家に来るってど~よ。
ステンドグラスは当時、開設を祝って創ってくれた妻の処女作。
今回は妻の希望でスカンジナビアンレッド色⁉に塗装です。
これがイイ色が出ない。
塗っては数日乾かしてまた塗って...4回目でまぁいいかなって。

植木も植えました。
庭にあったモノを植え替えたり、仕事の現場から廃棄樹木を引き取ったり。ちょっと少ないけど、生き物なので3年後の伸びに期待です。
この暑さだし、素人のいい加減な手当では枯れてしまうかも。

このリフォームのコンセプトが今になってはっきりとしたものになって来ています。
仕事で行っている手法とはほど遠く、机上のイメージではなく、在る物、手に入る物、手伝ってくれる人、既存建物の都合、最小限の費用、僕の出来る仕事、僕の空き時間、それに妻の顔色も加わります。
そういう身の回りの関わりの中から形を獲得した建物。
改めてそういうモノに惹かれています。
もう二度と無い建築体験かもしれませんね。

やけに2CVが似合うようだけど、コンセプトが近いのかな。

2014年6月25日

シーラカンスは美味しいか

もう随分前のことになったのだが、陶芸にチャレンジし気鋭の作家についていた事が或る。そしてその当時の作品がいくつか残っているのだが、誰が覚えていたのか何処で聞いたか判らぬが、某陶芸アーティストから公募展に出品しないかという電話が入った?!。
東京都美術館だという。
いきさつはこの際どうでもいい、いきなりの展開に冷静にはなれぬままアートの聖地、上野で展示出来るって舞い上がって即OKと返事したのは、不徳のいたす仕業であったかな。
その後に続く解説によると、ぶっちゃけた話、出品者が少なくて広い展示会場を上手く埋められないのと、展示費用の分担が大変なので、声をかけたという顛末であった。確かにぶっちゃけているな。
それでもいいではないか。光栄な話に違いは無い...。
さらに、展示の共通テーマに据えた、フクシマに因果する「食」にまつわる作品で構成したいという。
えっ、僕のは建築をテーマにしたオブジェだぜ⁉。
かまわないから題名等、こじつけてくれればいいんじゃないかって...やれやれ、電話を切る頃には嬉しいのかどうか判らなっていた。

家族会議の結果、妻が形が似てるから題目をシーラカンスの料理にしようって?言い出した。確かに美味いんだかマズいんだか判らないところがお似合いだ。そして作品の座布団にと、キルトでフォークとナイフの付いた大皿を縫ってくれた。
かなりそれらしくなった...な。
こういう屁理屈を超えた発想は妻の真骨頂である。
おかげで主催者達からはたいへんな好評を頂けたのだが...。

展示が全て整って、会場はそれなりにカッコは付いてきた。
僕のは中央部、主催の作家の隣という格好のロケーションです。
照れるな、実際何年前の作品だったかも思い出せない程旧いのである。皆、新作の発表にウキウキしている中、僕だけは気持ちが乗れない。鮮度の失せた作品は他と比べて陳腐、劣って見えてしまう。
そう言えば、こいつ生きた化石とも言うんだった。

案内ハガキはいっぱい貰ったんだけど誰にも出せませんでした。

2014年6月18日

道理をハズす

我がセルフビルドも内装最後の床仕上となりました。

コンクリート打を採用したのですが、コンクリって仕事自体は十分可能なのですが、段取りがたいへんです。大量の重い材料の購入/運搬から、道具の手だてまで、やろうにも負担が多すぎるので決断。
カメさんに外注です。
実は先日の解体工事で、資材が足の上に転がって来て...痛いが3週間続いてます(泣)。

左官系の特質といえば広い面積を繋ぎ目無く仕上げられる点が最大のキモ。
ですが、自分でやったら20㎡を1枚の奇麗な面に仕上げるなど手に負えるワケが無い。どうしても発生してしまうだろう繋ぎ目が悩みの種でした。そうだいっそそれを逆手にしてデザインテーマとすることを思いついた。
優しいカメさんもあり得ないとズッコケる。
いいではないか自分家だし!。
あ~でもないこ~でもない...ということで、まるで打ち寄せる波の様にランダムな打継ぎを幾重にも重ねてみたのである。そして各層で色味が異なる様に主骨材を変えている。さらに沖縄の砂や珊瑚粒を練り込んであり、硬化した後にカキ出して表情を出す技(これは僕の分担です)をプラス。
命名:秘技なぎさ打!なり。
手間はフツ〜に仕上げるのの2倍だったって、ゲっ。

継ぎ目の風合いに拘りすぎて床が波打ってます...まぁいいか。

2014年6月13日

辛抱を仕込む

梅の実も色づき始めてきた。
頃もツユ入り。雨の合間に待ちわびた収穫です。狭い庭ゆえイジメた樹ですが、樹齢35年で32㎏と十分な量となりました。
5年程前から始めた梅酒造り、いつの間にか恒例となっていい塩梅にハマっています。
今年のめまぐるしい天候の為でしょうか、梅の実がヘン!。成り方が違う。枝に列を為す様に整然と結実するのが、房のように集中的に実が集まって多く付いてる。数は例年より多いが小粒が目立ち、大きいサイズも混在していて今までで最も均一でない。
梅酒にするのにはどちらが向いてるんだろう。果肉の厚い方がエキスが多いのかなと判断して、梅酒用にはLサイズを選別してみました。
Sは梅干し用。残りで梅ジャムを仕込みます。使い切れない分は近所の方々にお裾分け。

最近は知り合いから注文が入る。酒の種類、糖分比などお好みに調整してお応えしています。
マーマレードといい何だかこの傾向が...心配。
近頃飲み屋でも梅酒が流行ってる。そしてすごく美味しい。でも個人ではあの領域にはどうしても届かない。
酒に関しては、壁は相当に高い。
それでもいい、ちょうど30年前次男誕生の記念として役所から頂いた樹だ。煩わしい手入れをし、結実をねらって剪定を工夫、等々 ペット並みに関わりを重ねたモノから頂けたご褒美、その喜びを形にするには酒が最も相応しいではないか。
こういう丸ごとを仕込んだ一品、名品にだって負ける訳は無い。

1年待つ辛抱がいっそう醸すのであ~る。

2014年5月30日

60秒の快感

横浜トライアスロン。
今年は応援隊も多勢だし、天候も良くって気分最高でした。
1年間、鍛えたって言ったってプランがあったワケじゃなく、何か成果を感じてもないが、問題のバイクとランの練習量を多少増やす事が出来た。そのお陰だろうか、レース中、各部で気分が楽なのに気がついた。余裕があったのだ。老体に鞭打ってどんだけのもんだか判らないが、この少しばかりの余裕は、自身かなり嬉しかったのである。
スイムでは後を考えて押さえて入った。去年よりプラス1.5分。それでも腕に覚えの50歳以上組3位。余裕で泳いだので上がってからすぐ走り出す事が出来た。
バイクはいつものように後先考えずに飛ばす!。アベで1.5Km/h向上。立体交差の登りでギアが去年より1段高い。結果マイナス1分。
ランに入って、フクラハギが悲鳴を上げて最初の1キロはヤバい事になるのだけど、半分で回復。ペースが上げられた。マイナス1.5分。

3種通しで練習する機会がないので、身体を何処まで攻められるかまだ判っていない。ペースはいつも手探りだ。ボケかけた頭とヨボい身体のせめぎ合い。どう身体を騙すかが面白い。
負荷と回復のバランスに神経を研ぎすます。
隣の奴に追い越されたからってカマってなんかいられないのである。
折れかけるといい所で応援隊の怒声に覚醒する。
今日はもう少し行けそうだ!。
1.5時間の中での1分の成果。この60秒に攻めることが出来た快感が詰まっています。
もう少しやれただろう...と、反省中。

2014年5月16日

ラッコの夢

日曜に横浜トライアスロンを控えて大人げなく緊張しています。
いつもの事なんだけどね〜。1週間位前から、四六時中頭から離れないし夢に出る。ここは観客多いし、妻のサポート、友人も集まる。練習しすぎて脚痛いし。どうにも動悸が納まらない。
それを紛らわす荷造り中っす。
今年はウェットスーツが壊れたので新調。久しぶりなのもあって確認の為プールで試泳してきました。浮力がすごく、ペットボトル4~5本抱えている様で普段のバランスが取れません。慣れないとね。
僕はウェットスーツがたまらなく好きである。
仰向けに浮けば、胸も腹もそして足の指先まで水面に出てしまう。
そうしてプカリと海に浮かんでご覧なさい。
人は本来水が怖い...そういう気遣いから解放された別生物感に浸れます。躯に水のヒタヒタ感は十分伝わるので、ボート等の道具を使うのとは違う生身感がたまらない。波に任せて漂えば極上の解放感の保証付き。
明後日は晴だ、ラッコになる...(夢)...フト...去年は年齢区分4位...今年はポディウムに⁉...だめだ余計緊張してきたじゃないか。

2014年4月30日

ハダカを憂う

我がスペースもおおかたカタチになって来た。
そろそろ取り付く部品達が気になっています。
僕は常々、プリミティブなものの在り方を大切にしたいと思って来た。故に照明なんかはどうしてもシンプルな物ばかりに引かれます。
akariですから肝は光源です。
光源ですから電球です。
究極にハダカ電球なのです。
ナスビ形...残念なことに、省エネの時代になってすでに日本のメーカーでは白熱電球を製造していないそうだ。あのあったかい色味の中で育って来た僕には忘れ難きカタチです。蛍光灯の時代になって、それらしい物もあったのですが光の色気がまるで違っていた。そうしてLED。
当初はLEDの構造に束縛された物ばかりだったのですが、最近ようやく僕の気持ちを救ってくれる様な商品が出回り出した。
お気に入りがビートソニック社。
クリアは完璧に僕を慰めてくれる。
ケシガラスも白眉。ガラスの加工がより上等なんだろう、灯すとまるでセンコウ花火の最後の火玉の様にふわっと虚ろに浮かんで美しい。
これを吊るせば十分ではないか。シェードなんかいらない。

電球屋さんも悩んでくれていた事を知る。


最近のクルマのヘッドライトが無様だ。

2014年4月27日

クサイ!

朝、2CVに近づくと...臭い。
ガソリン臭が鼻を突く。
キャブ廻りも床下もこぼれた形跡がない。当初はアフターのフーエルキャップの密閉度が悪いためと思っていたのですが、燃費も目に見えて悪化して来たので...怪しい。
妻が帰って来るなり、E/G下から何か溢れてる!。
明らかなフーエルパイプ繋ぎ目からのガス漏れでした。
ゴムが劣化してユルユルズボズボ。ゴムパイプ本体も裂けてる。
ポンプ以前だからなのか、バンドのたぐいが掛かっていない!。
この劣化ぐあいだとゴム管全部交換の必要がありそう。
フーエルパイプは5.5㎜径。取りあえず裂けてる部位をバイク用で補修です。でも外径が細く頼りないので早々にクルマ用を探さなければなりません。
こいつはガスタンクが樹脂製で、E/G近くまでは配管もプラスティック!、バンドの締め具合がビミョーだ。

ブレーキフルード警告灯が良く点灯するのでシトロエン特有のLHMオイルをちょい足しっす。

Giuliaじゃないとイジリモチベーションが上がらない...

2014年4月21日

出来過ぎかしら

壁仕上最後の段階まで来ました。
下地の石膏が乾いて来た頃、カメちゃん(プロの左官屋)から、漆喰が余ってるから使って、とのありがたい申し出がありました。
やった!。
朝あまんじて待ってると、いろいろ積込んでトラックでやってきた。
漆喰、圭砂、各種の泥、いろいろな混ぜ物。
左官のおもしろい表現について熱く々く語ってくれました。午前中イッパイっす。
昼食を取りながら、さてこの空間ではどうしようかなと考えを巡らせていると、さ~て塗っちゃおうぜ!ときた。今日は小雨陽気で気温も低め、湿度高く絶好の左官日和だからという。
えっ、塗ってもらえるの?。

協議の結果、漆喰に細かい圭砂を混ぜて、中塗用に仕立てた砂漆喰を一発で粗塗りすることになった。漆喰だけだとヌタ~っと付いて厚みの出難い扁平な質感になってしまうところを、圭砂の混入で粗さを押さえて塗っても薄く見えなく重量感を出せるという狙いである。
プリミティブな作為感の無い壁にしたい。

いざ部屋の対角に分かれて同時にスタート。
小さめの角鏝でどんどん塗り付けて行く。ワザと粗したりしない。
押さえた箇所は反射が違ってしまうのでムラ取りもしない。
養生テープは張ったけど結局撤去した。チリ刷毛も使わない。
自然に!である。
流石にプロは早い。僕の三倍速だ。
どんどん仕上がって行く。3時間程で完成です。
感動です。
完璧です、壁だし。

あ~ぁ、全部自分でやりたかったのに塗られちゃった...

2014年4月11日

ナメまくる

石膏ボードを張って左官下地を塗り上げた。
息子一家がシンガポールからやって来る。少しは進んでないとカッコつかないし〜。

いままで何度か自分で漆喰を塗った事があったし、こういう天然系の素材が大好きで本業30年使い続けて慣れた材料、ノーガキだけは十分である。
粘土みたいなもんだ。
器用なら誰だって塗れる。
平に仕上げないのなら簡単さ。
大した材料と言ったって、所詮フツーの職人が扱えるもんだろう。そりゃ金の取れる仕事はできないけど、僕の望んでる結果だったらやれないワケない!。
セルフビルドって聞こえはいいけど、シロートだって出来るさって、仕事をなめてるって話なのだ。
おおいにナメてやるつもりの工事なのだ。そんなコト自分家でしか出来ないし〜。
一生の仕事にする人が居るくらいだから面白いに違いない。フツーに仕上げるのがどのくらいなのか見たいじゃないか。やってみない事には判らないことがイッパイある。

実際、仕事での知験はほとんど役に立たない。
大工が平坦な下地を作ってくれていた。
左官屋が石膏下地を塗ってくれていた。漆喰の調合も適切に調整してくれていた。段取りも全部用意して、ただ塗れば良いだけにし、適切な指導もしてくれていた。
今回はだれも手伝ってくれない。
今年初めての夏日となる気温の変化に材料の調合ですら満足に段取れない。水引の具合で押さえを知る。改めてコテの使い方を知る。チリ刷毛の使い方も仕上の内。そうして、見事な金の取れない仕事が出来た...大満足である。

明日からもうチョットは職人がエラく見えそうだ。

2014年4月3日

デキソコNOW

セルフビルドもいつの間にか仕上段階まで来ております。
壁仕上はボードに塗装のつもりだったけど納まらない部分が多いので漆喰を塗る事にした。グレードアップというワケじゃない。建物精度が悪く納まらない下地の欠点をカバーしてくれるという点で有能な素材という理由です。その上、僕にはいい加減にしか塗れないが、それでも絵になろうし面白いはず。

いつからだろう破れたジーンズが奇麗なものより何故か高価だ。
カフェはたいてい古ロフトやくたびれたプロバンス調。美人より個性的な方に人気があったりする。若者はジーンズ下げてパンツ見せてるし、オヤジまでシャツ出してる。
僕も新車より錆びたGIULIAだし...。
そういう価値観って昔から無かった訳じゃないけど近頃は驚く程顕著じゃない?。
街には足りない物、未完なもの、ヒネクレタもの、があふれている。
面白い時代になったものだ。

窓枠も出来てペンキも塗った。
白いペンキを薄目に溶いて下塗りを入れた。
本来完全に仕上げるつもりだったけど、何だかもうこれで十分じゃないかと手が止まる。
塗りムラもあるし、刷毛目も残る。節も釘跡も丸見えなんだけど、木材そのもののアジが残ってるし、ペンキの色気もソコソコ出てる。
仕上がっておしまい・じゃない風情がいい。完成度というよりその状況そのものに惹かれるのじゃあるまいか。
そうは言っても所詮粗雑には違いない....まあいいか、仕上はいつでも出来るんだし当分このままでいってみよう。

とか言っちゃって、迷走する文化に付いて行くのがやっとだったり、か?。

2014年3月21日

妻に言えない事

2CV初めてのオイル交換です。
フィルターとドレンワッシャーを取り寄せて作業開始。
この図、凄いでしょ。
フィルター交換するだけなのに、マニュアルにはフェンダーを外せとあった!。覗けば見えるし、ちょっと柄の曲がった工具があれば外さなくてもできそうなんだけどなぁ。僕の工具ではどれも今ひとつで掛からない。諦めて工事開始です。
そうはいってもウインカーの配線さえ外せばボルト4本ですんなり取れた。納まりはけっこう工夫されている。インナーパネルとオーバーフェンダー一体で、デカイけど軽いのに驚きです。
レーシングカー気分、こうなれば実にいじり易い。
身の丈に合ってると言うか、修理工場なんてろくに無い地域で道具として所有するのがどういう事か判ってる。これもコイツのコンセプトなんだ。事或る度に何かと関心させられる事ばかり、シトロエン流石である。

外すときフェンダーにキズをつけてしまった...バレないといいんだけどなぁ。

2014年3月18日

至高のランチ



 度重なる雪で3回も延期した友人達とアウトドアパーティー。
暖かい日差しの中、しあわせな1日です。

オーガニックな素材で味噌仕込みを楽しんだ。
鉢も臼も杵も今日の為の木工家の作。
燃料は裏山の木。

 薪割も嬉しい手順です。水はココで湧き出る天然水。
1年待つのも味の内。






金工作家自慢のスモークタワーが持ち込まれ、鳥や豚の薫製造りもお勉強。チップは梅の丸太から削り出し、いい香りに燻せてる。
他にも持ち寄りの品がいっぱいです。パンはTOLOのバゲット。ワインは豊国園の天然系。日本酒も獺祭とパーフェクト。
和やかな笑顔。
大垂水峠頂上からの絶景、白銀の富士山がメインディッシュ。
何も言う事はありません。

2014年3月17日

癖になりそう

軽自動車なら2台積めたのに、こ奴には1台も入らない。リアサイクルキャリアにくくり付けて運搬です(写真がワイドですが実際には車幅には納まっています)。
4時間耐久ロードレース、若者と組んで奮闘してきました。

荒川を吹き抜ける冷たく強い北風、彩湖に白波が立ってる。
風に煽られるのか落車多発。
ビビって居てもしょうがない、周回コースで半分は追い風になるのでまあいいかとスタートする。表では内歯で22キロやっと、裏でビュィーン40キロオーバー。功罪半々かなっと思ったのも束の間、脚力の無い僕には向かい風の負担がじわじわ効いてくる。風を避けようと終始下ハンで悪戦苦闘でした。

その脇を先頭集団が10キロ差はあろうか、ダンシングでシャ~~~っと飛んで行く、お前らスゲーぜ。

ピンクジャージの女子と絡む。貧脚な僕の場合、男子とは縁がない。表で越されて、裏で抜き返すの繰り返し。シャンな後ろ姿、辛さを忘れるなぁ。僕ってストーキング癖?。

マルチリンクな膝関節。若い頃は優秀だったハズなんだけど、45過ぎからたまに痛めてしまうことがある。
左脚の腸脛靭帯リンクが、ピロボールに干渉して痛みが出る。
1時間を超えたあたりから違和感が出始め、終盤には痛みが酷くて力が入らなくなり、右足だけの踏み込みで向かい風と戦うはめになった。
2CV的柔軟なサスペンションが欲しい~。

帰宅路では軽いはずのクラッチペダルさえ踏めなくなって手で膝を押し込みながらやっと運転。
階段が上れなくなって打ち上げキャンセル。
股関節が痛い。
肩が痛い。
首が痛い。
裏側全部痛い。

痛いが気持ちいい...って。

2014年3月7日

飲み代を稼ぐ

寒いですね、寒いですよね。雪ですよね。
そんな訳で、ついついセルフビルドは屋根がかかってから1ヶ月程停滞してしまったのですが、春に孫達が来ることになってから妻がいらついてます。
ケツを叩かれて重い腰を上げました。
増築部分の工事再開です。増築たって僅か3.75帖ですけどね。
柱を立てて、枠を回し、窓を造りました。
建具って建物の中では特に精度が要求される部分です。目立つ部分だし、ホゾを刺したり、圧着したり、技術も道具も高等です。超~難関。
アタマは使い様、僕の出来る範囲で造る方法を考案でっせ。
ありそうなんだけど、この方式、いまだ聞いた事が無いぜ...ドヤ( ͠ ͜ͻ ͠)。
薄い木材を交互に練り合わせで建具が出来ます。本来3枚合わせがBestですが、既製品が無いのでホームセンターの89×19㎜いわゆる1×4材で2枚合わせ。何てったって安いし。
交点を互い違いにし、裏表で材の幅を変え、段差を出してガラスシャクリ溝まで構成しています。丸ノコと切断機があれば出来る簡単な工作。ビスは細い造作用、ウレタンボンドを使用して、平面なジグに固定して組む事でかなり精度も出せました。
ガラスはパテ嵌め。ペンキ仕上なのでビス頭は隠れます。蝶番はビス位置に配慮したものを選んで吊り込み。
取りあえず問題なく出来上がり~。





奥さん!こんなもんでどうですか~。費用は1/10でっせ〜。

腰がイタイ...。

2014年2月21日

ラテンの仕業

最近、仕事なのが残念ですが、栃木に行く事が増えています。
2CVです。
巡航80㎞/hです。
第三車線に張り付いたまま、過積載のトラックといい勝負しています。
2CVの魔力か、追い越し車線に住んでいた筈の僕が納得して走ってます。まったく疲れません、アハハ。
若者が未確認物体でも見る様に写真撮ってくる。アップするなよな。
最新のシトロエン車が喰い付いて来る。指差して盛り上がってる。ウットオシイ...。

で、妻のクルマ、僕が乗る機会が増えた為にいろいろ気がつくのですが、変えたばかりのブレーキスイッチがもう点灯しない...。
100キロ持たなかった。
急遽のお取り寄せとなりました。
@¥1500円。
届いたのは「黒」。以前のが「白」だった。こんな安価な旧車部品、そんなにいろいろ造ってるんだろうか。切り替え中なのかな。色の差だけど多少信頼性が上がって見える。

「黒」は果たして何キロ保つんだろう?。楽・し・み・だ。

2014年2月11日

星3個半いただきました

友人達がマーマレードを持って行ってくれたので、品評を請求したらメールが届いた。

「今日かぶすを頂きました。
OKです。もう少し甘さがあっても良いでしょうか。
パンに付けた時にパン全体に広がりにくい。かぶすの身と他の部分の割合を変えるか、かぶすの大きさを少し小さ目にするなどすれば良いかもしれませんね。という事で星3.5とさせていただきます。」

「今朝さっそく夏みかん頂きました。
味も濃度もちょうどよく、悪いところを挙げろと言われてもちょっと難しいですね~(^^;
安い既製品のマーマレードしか食べたことが無かったので谷保産のあのギッシリ感はナイスでした。既成のものはもっと身でも皮でもないトロトロの部分が多くパンに染み込むのが良いのかもしれないとも思わされました。」

的確な批評だ。一層燃えてくる!。
カブスはわざとピールを大きめに切ってゴツく仕立てた。苦みも消さずジャムというよりそのまま食べてしまいたくなる様なイメージだ。でもこげ易くて煮込みが難しく、もう少し柔らかくしたかったな。ピールへの糖分の入りがイマイチ。糖比も60%まで押さえたら良かったかも。
夏みかんは、大方コントロールできたけど、ペクチンの抽出がイマイチでトロミのバランスが悪い。フレッシュには感じるが、もう一つ食感が嬉しく無い。無添加だからと言っても課題だ。

2014年2月10日

親心


本当に大雪、よく降りました。
雪だと言うのに娘のクルマの取材でライトニング誌のスタッフがやって来た。雑誌業界は忙しいんですね。この雪で取材対象にキャンセルがあいついだようで、押して強行だったようだ。まあ、天候が回復して撮影も叶ってよかったよかった。
読んだ事無いけど、昔、所さんが創った男の子の雑誌だったな。クルマとファッションを楽しむ若い女性という特集があって知り合い筋経由してお声がかかった。アレコレ取材の答えに聞き耳を立てていると、このクルマを楽しんでる本音を初めて聞くことができた。こんなケバいクルマ、引き継がせて良かったのか悪かったのか、さ〜て?。
どんな記事に仕上がるのかな、ボツは無いと明言した、来月号が待ち遠しい。

僕も大活躍!。
撮影のため何とかクルマをガレージから出してほしいと言う。
何ぃ〜。
朝から雪かきで〜す。大汗〜。
45年ぶりという大雪を体感した一日でした。

娘の頼みとあっては仕方が無い。

2014年2月6日

画期的な進歩

我が手作り工房に機械が導入になった。

マーマレードって実に手間がかかる。
外皮を剥く。
房をバラして薄皮を剥く。
種を取り分ける。
外皮は細かくカット。
種と内皮は別に煮込んでペクチンを抽出。
と、仕込みに細かな手作業が続きます。
それを簡易にする手段として絞り器!を使う事にした。
それでも手動に拘るのだ By アマゾン。
最も面倒な薄皮剥きが不要になれば製作効率が飛躍的に上がるのだ。
こういう事の積み重ねは企業として当然のことなのだ...あれっ?。

ナンダカんだいつも何かに引っかかってる我が家に同情してくれる貴重な友人達の活躍で、本場愛媛県宇和島の柑橘農家から無農薬のダイダイが届いた。
あの辺りでは「かぶす」と言うそうだ。
さらに小田原から、みかん畑の際には防風林として橙を植えるそうで、収穫しないらしく頂ける事になった。
もう十分なんだけどなぁ、と泣き言の一つも出そうなのを堪えて、さらに仕込みは続くのでした。
絞り器でプシュ~。

知り合い限定、材料原価っす。いかがですか(手モミ~)。

2014年1月23日

風まかせ

近所の農家の庭先に放って置かれてる夏みかんの樹。郊外な我が町ではそこら中で見かけることができます。今が鈴なり。緑に映えるダイダイ色が美しい。それが気になって直談判したのがきっかけで毎年家族でマーマレードを作っています。
ず〜と以前から僕の朝食はパンにマーマレード。日本で人気がない為か既製品には6なモノが見つから無い。ウチで作って感激したら、それ以来気合いを入れてくれるので実にありがたいのであ~る。愛は疑い様も無い。

何処の農家もそれほど食べないのか処分に困るくらいな様子でいつも大量に頂いてしまう。そして頂いた以上は無駄にする訳にはいかないので大量に仕込むはめになる。手作りしか手段を選べない我家にあっては相当な労働。結果、成果は僕の1年分をはるかに越えてしまうことになる。それで気前よくお返しに配ったりしている。
詰める瓶だって在り合せでは間に合わないのでわざわざ買っている。ラベルも筆書きさ。
家族渾身の作、おおかたで好評をいただけてるのが嬉しいし報われるてもんだ。さ〜て、それを喜んでいいものかは先の判断に任せるしかないが、嵩じて誰かが売りたいって言い出した。
じぇじぇ~。
まあ欲をかかなければ、たかが知れた手作りでの量ならサバケルんじゃないか?。我がホームビルドのついでにキッチンを改造し販売出来る許可を取ってしまおうか、と、話だけは弾む今日この頃なのだ。
やれやれ。
計画性に欠ける我が船は「風」次第だし船頭も僕一人じゃないし、毎度何処へ行くのか誰にも判らない...。
ドキドキ。

味覚担当は僕。今年のバージョンは、果皮を細かく切る前に下洗1回とし、苦みが失われない様に仕立てた。だけど果実の質なのかたいして苦くは出来なかったが、いつもより柑橘風味が爽やかに香る美味しいモノになっていた。難関は甘さのコントロールです。煮込んでる時から出来上がり数日寝かせるまで、甘味の印象が刻々変化するのがやっかいなのだ。それを勘案して仕込むのが難しくてまだまだ手探りが続いてます。
最新が最高なのはポルシェだけじゃない。

もし食する幸運⁉あった諸兄はぜひ「好評」にてお願いします。

2014年1月7日

雪中行軍

今年の山籠りは2CVと一緒でした。
スタッドレスタイヤを履かせて、ラジエータグリルに冬用カバーを掛けて、ワイパーゴムを新調してのチャレンジです。

足クルマが一方的な追突事故でオシャカになってしまったので、しばらくはコイツを足にしてみる事になっています。
マジで山に行けるかな?。
と、いろいろ調査してみると、北国のオーナー達の多くが雪には強いって言っていることがわかった。中にはスノータイヤもいらないくらいだって御仁も。だがさすがにそれはないだろうとスタッドレスタイヤ探しが始まった。
ノーマルは125/15インチだ。そんなの聞いた事も無いって。
最も近いのが145/15でした。せいぜい135があれば良かったんだけど去年で廃盤。いずれも現行スマートの前輪用ということらしい。
さてそれ用のホイールがまた難関。
3穴の15インチ3.5Jだ、見つからない。
中古でも取りあえずは出ていない。あっても高いんだろうなぁ。
やむ終えないので125ミシュランノーマルタイヤを保存用として外し履き替えることにする。シーズンごとに付け替える算段だったのだ。しかしタイヤ屋にビート部が痛むんで履き替えには限界があるって言われてしまった。
しかたないぞ、このまま夏も乗り切る!。
どんな不都合が出るかも楽しみだ。ハイグリップというわけではないのでサスペンションへの悪影響は小さいだろうと祈っています。
今回の遠出では、タイヤの抵抗が増したのか燃費が1割悪化。コーナリングでは軽快さは無くなったがもともと大ローリング車なので印象は悪く出ない。そして柔らかいタイヤなので乗り心地はかなり向上しておりました。
雪道では、車重も前輪荷重も軽いので登り坂のスタートは空転してしまって苦手。圧雪路ではグリップ感は頼りないのだけど、取りあえず進路は乱れることは無かった。全体的にしっかりした印象は持てないので飛ばせないが、不慣れな一般車をチギル事ぐらいは可能でしたよ。
おまけに雪溜まりから押し出すのは楽勝!軽いのは7難隠すって。

この雪中行軍は自分でも暴挙だとは思っていたが、あちらコチラで大注目を浴びてしまったのは言うまでもありません。