2008年4月29日

健康診断


エンジン不調の件で、先日の師匠の指導にそってカムカバーを開けてみた。まんず久しぶりに引っ張り出してみたらシックネスゲージからして良くない。オイルとサビで肌がかなり荒れているのでこれでは正確な測定はできないんだが、取りあえずの診断を下そうとタペットにねじ込んでみた。ズリズリゴリゴリして当りが読み難い。      2回の平均値、IN=1/0.33 2/0.31 3/0.28 4/0.31              OUT=1/0.47 2/0.52 3/0.51 4/0.53。     やはりプロってスゴいもんだ!師匠の見立て通りで悪い気筒が数字で見て取れる。まあ、最も問題だった4番が0.31あるので・・・これはこれで別の問題を抱えてそうな嫌な予感・・・。でもこれってオヤジ達の健康診断と同じだ〜ね。いろいろバレルのがいやで病院に行かない辺り、車も人も変わりありませんね。ちなみに私、一人では病院行けません(^_^;)。

2008年4月23日

男の隠れ家

本邦初公開になるのだが、先日訪れた手製の小屋を紹介しよう。  元々スキー客相手の「たいやき屋」だった建物が使われなくなってほったらかされていたのを発見し、思い切って申し出てみたことが発端。奇麗に使ってくれるならということでスンナリ了解を得ることが出来て、これを改造したものだったのだ。まあ、改造といっても、屋根は全て造り直しだし、壁の内外もやり直し、窓も新設しているのでほとんど新築に近い作業が係っている。その上、小さいのでクレーンで丸ごと吊上げてもらって便利な場所へ移動もしているのである。 工事は物が小さいからといっても遠い場所なので、友人の家に泊まり込みながらとか、夏だとすぐそばのキャンプ場で野営したりだし、廃材を見付けては段取るといった工事の為、思う様に運ばずだらだらと2年も係ってしまいましたね(まだ終わってない部分もある)。でもこの期間を楽しむことこそが価値。家族、2人の男の子とそれは楽しい日々が過ごせて、もしかしたら、こいつら私の仕事を継いでくれるかもと思いつつ造ったものでした。建物の名前はカメハウス(いちおう対外的には別荘と呼んおります)。完成なって冬来てみたらカメムシが大量に発生してしまい娘が大騒ぎしたたことに由来しています。以来10余年、風雪に耐えてよく頑張ってくれてます。内部は僅か6帖⁉ではありますが、6人と2匹が快適に過ごせる空間なんですねこれが。1階は半分が土間で半分が畳敷3帖の上がり間。脇には長いカウンターがあり、収納とコンパクトなガスレンジ&シンク(イタリア物のキャンピングカー部品)が備えてあり、中央のテーブルは畳で寝る場合に半分に折り畳めるようになっています。これで昼間の機能はバッチリな上、土間では2匹の犬、畳では私と妻と末っ子が寝られ、カウンターを踊場にして階段を上がればロフト3帖で3人の子供が寝れるようになっているんです。しかしどの計画にも多少の欠点は付き物。実はカメハウスの設備は電気だけ!水道が来てなくて、トイレもありません!。この地域は皆さん沢から水を取ってるんで、上流までホースを設置する計画なれば、畳床を上げるとトイレと風呂が飛び出てくるようにする最終的完成も〜大変なのでやる気ナイけど。  この10年、水はご近所さんからタンクで汲んでます。風呂は少し行けばいい温泉あるし、ロッジのトイレが24時間使えるし、まあ細かいことはどうにかなるものですよ住んでみれば ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・点が多いゾ。

2008年4月20日

春の恵み

昨日はクライアントからついに!!!斬新なデザインの承諾を得る事が出来て上機嫌の帰宅だった。施主の年齢を考えればチョッとのダメもと覚悟で最後のプレゼンテーションだった。気合いが入っていたんだろうか、よくぞ同意してくれたものだとつくづく・・・。まあ、ここまで来るのには一年と数ヶ月かかっている、自分にお疲れと言いたい気分だ。と、遅い食卓に着くと、妻、寝シナだからとサッパリ系で用意してくれた。休日以外飲まないことにしているのだが、嬉しくもあったので例のドブロクの予備⁉を空けてささやかな祝杯だ。ふと眺めるとこの献立、青梅の先生の家庭菜園でとれた無農薬ノラボウの湯豆腐。川崎のT邉さん家の庭のタケノコの炊き込みご飯、お米は栃木の私の従兄弟コーちゃん作。花は近所の園芸マニアのシナちゃんが育てたもの。酒はパズルさん所以のどぶろく。気がつけば、一膳一汁一菜+酒&花、全てが知り合いからの暖かいお恵みだった・・・感謝。この日の酔い心地は堪らない物であった事は言うまでもない。

2008年4月14日

残雪


山の便りが届いたと喜んでいた矢先、突然昔の弟子・・この地域に出入りする様になったきっかけでもある・・が二度目!の結婚式をするので来れないかって訳で、慌ててスパイダーで飛んで行くことになった。気になる天気予報だが今日日これしか脚が無い。娘の靴はロナールのホィール、ワッシャー使うナットタイプなのだが、スタッドボルトが長くって袋ナットが底付きしてしまうため5〜8ミリのスペーサーを入れていたのだが問題だった。幾ら面倒見てもスペーサーの当り面と相性が悪いらしく、激しいコーナリングだと暴れてしまうのかギリギリと異音が出ていた。5ミリだと稀に、8ミリだとひどく出る。このままだと山道を含む長距離が心配になりサンダーでボルト頭を数ミリ削って、スペーサー無くても履けるように整えてみた。手の係る奴が2台だとこんな些細な事でもずっとほおってしまっていたのだ。試運転で見事暴れ解消を確認出来、気持ちよく23時に出発。あいにくの天候で☂が漏る車が気掛かりだが運良く雲をかいくぐれて3時に到着。ETC割引きの事よく知らないので高速料金が普段より1000円以上安くてチョ〜ラッキ〜。
今回は夜だし交通安全期間中なので良い子の100+をキープでした。
ついでに山道も100+でバキューンっす(^-^)。
写真は子供達と2年がかりで廃材で建てた手製の小屋。去年ペンキ塗り直したのでチョッときれいだけど、もう10数年頑張ってくれてるのでボロボロ。でもキャンピングカーの様に工夫が凝らしてあり小さくても住み心地は自慢なのだ。アウトドアも若い頃からのお楽しみ、いつもここに寝泊まりして山遊びしてきたのです。切れ始めた雲間の☆がまさに降る様です、が山は舐められませんね、春だというのに気温は0℃!いそいそストーブ付けて酒をあおり寝具引っ張り出して飛込む寂しいオヤジ一人・・・スヤスヤ・・・
朝〜ッ⁉ 尋常じゃない轟音に目覚めるとスキー場は半分程雪が残っていていました。それを利用してスノモービルの大会があるのか、大勢人が集まってレース用マシンが右往左往。すざまじい音を伴って車より一段素早い動きで雪渓を駆け上がってます。なんじゃこりゃ〜⁉この類まだ規制がないんでしょうね明らかにノーマフラーの音量だ。
至福の時をかき消されて追い出される様にクマさん家に転がり込んで朝飯、朝風呂、朝ビールを御馳。
さて会場、20程も若い新婦の隣で照れまくる新郎?はどうでもいいが、景気よかった頃ここ辺りで仕事もいっぱいしたのでクライアントも友達も多く来ている。久しい皆と会えたら懐かしさがこみ上げてきた。
そんな歳になったかな、残り雪の様なセンチメンタルに浸るのもたまには悪くない。

2008年4月12日

女友達


昨晩仕事してたら突然電話かかってきて、美味しい物があるからとの誘いでよそよそと出かけました。一人が青森で新鮮な魚介類を抱えて帰ってきての宴となれば、仕事もそっちのけで、花屋に駆け込み特売の黄色いバラ30本を手に急行したのです。さすがに北国直送!生の本マグロ、ウニ、ホタテ、イクラの旨さは此処いらの寿司屋じゃ出得合えないシロものでした。これ、クライアントも交えた神聖な仕事場の近所の付き合いなのだが、旦那共が忙しくて遊んでくれない時に不意にお呼びがかかる、チョッと気の置けない奥様達ですっ。家族ぐるみの長い付き合いだし、3対1で囲まれても特段なトキメキはありえないのでゆっくり旨いものを味わえる・・・まあちょっとそれはそれで残念な気がするが・・・。気がつけばBGMはテンプテイションやスタイリスティックス等のソウル系懐メロ。こう見えても皆さん現役にゃそうとう鳴らしたみたいですね、当時のディスコ談義に大盛り上がり。御馳走様でした。

2008年4月9日

山の便り


東北の小さなスキー場でゲレンデ整備の仕事をしてる旧知の友人クマさんから一幅のメールが届きました。スノーキャット同乗した事あるんですが、夜通しゲレンデを走り回わって雪ならしするけっこうキツい仕事でした。乗った事ありますか?トルクの塊のようなディーゼルエンジンがガーガー唸るけど尋常じゃない登坂力でゲレンデを縦横無尽に上ったり降りたり、夜だと天地が解らなくなる様な錯覚に陥ってしまうんです。これもマシン好きにはたまらないスーパーカーと言えるシロものでしたね。そんな中で徹夜明けにはご褒美でこのような絶景に巡り会えるロマンな男の仕事でもありました。クマさん最近写真にハマってるようで時より素敵な写真を送ってくれます。一人夜明けの山頂でイップク・・・たまらんなぁ〜。たまには来いってことでしょうね。今年の正月はナンじゃねカンじゃね用あってスキーに行けなかったのでご無沙汰なんだよね〜あの地酒で飲みたいなぁ。

2008年4月7日

パンドラの箱車

土曜は昼、夜の花見2連発でヨレヨレでした。其のために日曜はまったく仕事に身が入らなくって、そんでもってあの陽気。誘われる様にふらふらとバイクで基地に向っておりました。もしかしたら物欲号が見れるかなって。最近土日が埋まってたので、本当にご無沙汰でした。白マスクさんともお久しぶり。お茶ネタにしながら、師匠に我がGIULIA号の病状をつぶさに相談させていただいたのですが、私が思っていたよりず〜っと軽症ではないかと思われるコメントを頂けました。悩みが晴れる春の気分です。ロングマイルエンジンですからそれなりでしょうが、最近のプラグかぶり症はキャブのフロート不良、ガソリン染み込んで動きが悪くなっているみたい。吸気バルブの吹き返し症はバルブの欠けよりは、タペットクリアランスの詰りによる当り不良、突き上げの可能性が考えられるというのです。これってかなり嬉しくなぁ〜い。キャブは予備のフロートあるし、タペットは慣れてるのでどちらも自分の手で解決できそうじゃないですか。症状出てから気が重くってガレージ突っ込んだままプラグさえ見てなかったので、来週の土日パンドラの箱を空けてみるつもりです。でも20年、軽そうだと思って空けて、軽かったためしが無いもんで・・・チョッと怖いね。                           今日の脚はバイク、そのフロントフェンダーというんでしょうか、タイヤカバーの先端が割れ欠けていたのを見かねた師匠がベルトサンダーでキレイに削り出して修正してくれました。感謝 々々です。

2008年4月4日

ささやかな幸せ


昨日、香港Puzzleさんに教わって注文した日本酒が届いた。本来5日に行う花見に合わせたつもりだったのだが、陽気に押されて開催が早まってしまい間に合わなかったのでした。仕方なくというか、嬉しく今夜の独り酒である。若い頃山奥の農家に世話になった時、脱税だと笑いながら布団の包みからドブロク出してくれた親爺の顔、馳走になったあの記憶が蘇ってくるようだ。あれがネットで手に入るとは世も捨てたもんじゃない。ビンを覗くと、中で発酵が進行してるためだろうかボコッボコッと時々泡が出ている。白い色を楽しみたくてガラスのぐい飲みを引っ張り出しトロ〜ッと注ぎ込む。炭酸気の味が溶け込んでいる爽やかな風味が、若々しい甘みとマッタリした米のモロミの残りと相まって、口の中はピンク色!の春爛漫、フ〜っ旨い。そのうち22の娘がグラスを持って参入してきた。あまり酒は飲まないらしいのだが、こんな日本酒初めてと嬉しそうにお替わりする。私にも酌してくれた-子供達とはめったに家で飲まないので初めてだ!-気持ちがフワっとなった。妻が20年間焼き続けてくれてるパンがタイミングよく焼き上がって出て来た。焼きたて熱々のパンに四葉!バター塗って・・・同じ発酵食品だから十分に酒の相手になるんだよね(*^_^*)案外これが・・・。 僕かぁ〜幸せだなァ〜・・・鼻をスリスリ(解る?)。

2008年4月3日

♡かもしれない


息子が春休みなのもあって、連れ立って新国立美術館へModigliani展を見に行ってきました。慣れ親しんだつもりの彼の絵ですが個人の展覧会は初めてです。傑作の点数も多く、素描に隠された思いも見て取れ、まさに堪能する事ができました。顔ばかり描いてきた彼ですが、どうしてそこまで興味が顔に集中するのか判った気がしてきますね。あえて凄まじいと言ってしまいたくなる表現力。じっと、あれらの絵を見てると対象の女性を見る作者のイメージとシンクロしてしまうんでしょうか、その時空に引込まれてしまう・・・。チョッと崩された表情の微妙なヒダに、油絵という物を通り超えて、彼女や彼ら達がどのような人間なのか感じられる様になるんです。
商売ヘタそうな画商、こいつは売買交渉の間にこんな顔しそうです。はにかんだ少女この子には一昨年出会ったはず。世の粋も知った老婆の見透かした目線。いかにもキツそうなキャリアな婦人。確かにいつか何処かで出会いそうな女性「タータンチェックの女」に見入っていたら、ふと我を忘れて・・・絵相手に心が開いてしまっており、ハッとさせられました。これは恋かもしれない・・・なんてオヤジがマジ言うと、始末にこまりますよねぇ。でも、一枚一枚の絵に立ち止まる度に、絵の中の人達と気持ちを交わすことができた素敵な時間を持つ事ができました。名画に癒されたか、触発されたか、仕事のアイデアが困る程湧いてきて・・・改めてこういう時間の大切さをも知ったのでした。我が子へは英才教育のつもりは無いんですが、私と同じに何か感じてくれたら嬉しいと思いつつ・・・。