2016年11月10日

スプリンターの憂鬱

水泳の話だが、所属チームを移動してはや半年が過ぎた。
このチームは凄くまじめで真摯に競泳に取り組んでる方が多いんである。週二回の全体練習は無論の事、他の日もほぼ毎日、夜に時間合わせて集まって結構な量の練習を楽しんでいる。大会も月二回出る方が多いし、大晦日には108本、そして元旦から泳ごうぜ~みたいな...(冷汗)。
そういう空気に引きずられて僕も...(いったいいつ飲むんだ?)。

僕は水泳始めてから今まで、数年ごとに種目を変えてやって来た。自由形から始めて、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、そして個人メドレーと。ついに一巡してネタが切れた!。
さて来年はどうしようなんて時期に移動したのがきっかけで、最初に戻る事になりそうな気配濃厚。普段の練習は自由形がメインなのだが、上手い連中に囲まれて必至こいてるうちに悪いクセに気が付く様になる。まだまだ改善の余地があるんだよね。キビシイ練習に身体も上がって来た。いろいろ工夫してFrが楽しくなって来ている。
ずっとやって来た瞬発系は未だ悲惨だが光が見えて来てるし、何と言っても今100~200mが楽しいんである。心肺系が先天的に弱いので避けていた分野だけど貧弱な体力とスピードのバランスを戦略でカバーする術を覚えて来てそれが面白い。
とりあえず12年前の200Frから15秒落ちの現状だけど何処まで詰めることができるかなって、今週末のレースが楽しみなのだ。
短距離のタイムが低迷し、オープンウォーターやトライアスロンにハマっていたけど、スプリントへの興味が復活です。

最近血圧高いしキツい練習のピーク時に脈が...動悸って言うんだろうか!?ちょっと気にしていて近頃休日しか飲まないんだ...(^_^;)。

2016年9月21日

F1シンガポールグランプリ

スズカや富士も考えたが実現出来なくて数十年。ようやくFIGPを初めて見に行ことが出来た。

実は、息子の招待なんである!。
まだ来た事が無い僕独りにとヒコーキチケットとGP3日間のチケットが送られて来た。あいつシンガポールに赴任して6年目。いったいいくら稼いでいるか知らないが...それにしてもまさかの招待にまったくタマゲた。63歳とはいえやたら元気な為か子供の世話になるなんて想像もしていなかった。何を考えてか?子供の気持ちに思いを巡らすが今更ながら良く判らない。断る事も考えたが、素直に受け入れるべきだなと改めて気持ち良く世話になる事にした。妙にドキドキした。

金曜早朝に着いて、さっそく孫が学校に行ってる間に観光で市内をブラリ&舌鼓。夕方はもったいないが孫が一番とFPはキャンセル。
土曜は、孫の運動会を観戦する(これがメイン催しです)。
そして夕方全員でGP予選を観戦する。何も知らない息子家族にF1の見所を講釈し大いに盛り上がる。舞い上がるかな。
僕はアロンソの活躍に大興奮。車好きの孫はレッドブルが好みらしい。
日曜は朝からコンドに付いてるプールで一泳ぎ。長辺50mはあるので結構気合いが入る。この日は一人で街を徘徊した。電車が乗り易く何処でも行けるし、タクシーも安いし、治安がいいし、何処に入っても安くって美味しくて、こんなに初心者にやさしい国は他にあるまい。日本以上と、過言ではない。超近代的な建物は地震が無いココでは華奢過ぎて気持ちが悪い程で、それより建国50年とはいえ残ってる旧い建物に惹かれてしまい自然と脚が向く。
そうして夜に息子と合流し2人でグランプリ決勝へ。観戦はビール片手で最終コーナー立ち上がり付近、ポディウムの真ん前だ。流石に本戦、前日とは違って2時間前に行ったらすでにメチャ混み。チョイしまった。それでも市街地コースは非常に近く大迫力だし、照明に照らし出されるバトルは実に艶やかだ。やはりTVはTV、実物は違う、大いに楽しめて2時間がアッと言う間に終わってしまった。
混んでいて食事する間が取れなかったので、酒の苦手な次男坊と初めて居酒屋に寄った。そういえばいつも皆一緒で、こうして2人向い合うのは楽しくて大切な時間に思えた。
千鳥足で帰宅する。
月曜は、朝一泳ぎしてから全員で遊園地へ。昼はチキンライス。今日が最後と孫達と大いに楽しんで、夜はチリクラブ♡。お土産を買い込んで空港まで送ってもらった。感傷的になりそうな気分を押さえる様に、孫が疲れてるからと出発まで待ってないでさっさと帰らせた。

何だか...別れは心にしみた。来年は帰国できるという。

2016年9月14日

お先にどうぞ

9月は忙しい。2週前の木更津の疲れから立ち直ったばかりだというのに。

立川で行われるトライアスロンについにRossinで参戦がかなった。レース用の改造始めて1年、念願かなって喜び倍増のレースになった。もうすっかり慣れたスプリントディスタンス25.75キロのレース、ただ走るだけではつまらい。今後もこの距離はこのマシンで楽しむつもりでいる。
当時のレース界トップメイクス、いわばフェラーリF1だったとは言えなんせ40年前のマシン、今時の技術革新から見ればその差は歴然、痛感させられたのは予想通りでした。
車重が重いのは無論だが、一番キツかったのはギアレシオ。7速と今の11速とはこんなに違うのかってぐらい。平地ではギア比が合えば差は無いが、上り坂、コーナーの立ち上がりになれば手に負えない程のスピード差。毎年の経験から年齢区分的にはバイクで抜かれる事はほとんどなかったのだが今年はみごとにぶち抜かれて行く。差があり過ぎて悔しくもならない。どうぞどうぞお先にどうぞってな具合でした。
開き直って自分のバイクに気を向ければ、いいね、チューブラータイヤ。高圧11BarのTUFOでさえいつものWOミシュラン7Barより確実に転がり滑らかな乗り味に気持ちいい。鉄のフレームのしなり感も感覚に合って一体感を醸し出す。鉄とコンポのアルミが共鳴する操作音も五官に馴染む。ディスクホイールのうなり音は非日常的に刺激的。
抜かれながらであっても、うっとりしながら漕ぎまくる実に妙な感覚に浸る事が出来た。
失敗は、ハンドルが低過ぎて首が酷く疲れ、DHポジションを長くキープ出来なかった事。ハイドレーションホースが5㎝短過ぎた事。
今後の課題はギア数を補う、コースを絞った超クロスレシオを探す事。

来年に向けてまた楽しみが見つかった。e-bay,ヤフオク首っ引き。

2016年8月30日

女神を追い越せ

スタンダードディスタンス3種目合計51.5キロ。オリンピックディスタンスと心地良い言い方もする。
これは僕の肉体の限界を示す。そうは言っても、いつの間にかこの距離は3戦目となった。前2戦は完走出来ている。僅かに余裕ができたのか、単なる慣れか判らないが自分の痛み方を計れコントロール出来る様になって来た。

スイムは1.5キロ。
波はまったく無くて泳ぎに心配は無い、次の種目を考えて疲労の程度を調整する様に目標30分に設定。実29分と予定通り。疲れもそこそこにトランジッションまで小走りに。
バイクは40キロ。
オリンピックTVで見る種目変え時の数秒の早業とは雲泥の差。ウェットスーツを皮膚から引き剥がす様に脱いで、地面に座ってバイクシューズを履いて、ヘルメットを付けてサングラスをかけ、補給のジェルを飲む。この身支度を休息とも言える1分はかけてスタート。
乗車して、あれっ、ハンドルがふらつくのを感じ風が強いのにハッとする。
ここは広い飛行場。遮る物が無くって風が一直線に体当たりしてくる。最初の直線が向かい風。ギアを下げて目一杯踏ん張る。20キロがやっと。そうしてコーナーから滑走路へ出る。一気に追い風に転換。スピードが乗る!。2段飛ばしでギアをカンカン上げ45キロへ。
超~気持ちがいい。1.5キロの滑走路は快感だ。
良い事はすぐ終焉を迎えるのが人生、ヘアピンで逆方向に。ギアをロー一杯に下げ、身体を低く構え、踏ん張る踏ん張る。それでも20キロを保てない。元々踏み込む力が無く、回転数で走るタイプ。追い風では他者を気持ちよく追い越せるが、向かい風ではその罪とばかりにガンガン抜かれてしまう。
もがく~。
3周目から身体が悲鳴を上げ出した。股関節がヤバい。次の周には腰も痛み出す。
これで無理したら走れなくなるかもしれないと判断して向かい風では2割ぐらい力をセーブしてみる。痛みが許容範囲に落ち着く。
さて、サイクルメーターがおかしい。いつもかなりショート表示だが、いつも以上にショートだ。周回の確認に不安になる。判断出来ないので暗算よりさらにもう1周する。前回の20分落ち。いまでも判らないけど1周多く走ったのかしら?。まあ失格よりマシ。
降車後よろけながらトランジッションへ歩いて行く。
バイクをラックにかけ、ユックリ休息を取る様にランシューズを履く。腰を大きくストレッチし、気持ちを切り替えてスタートする。
ランは10キロ。
腰痛、股関節痛を抱えてまともに走れない。3種ともそうだが、次の種目の筋肉が正常に機能しだすのには少々時間がかかる。ランでは今まで1キロかかったが、今回は股関節が酷く疲労し中々ラン状態に身体がフィット出来ない。5キロ過ぎてようやく機能し始める。それでも51.5キロはヤバい。毎回この辺りから気持ちが折れそうになるのだ。
歩いてる人を見ると僕もちょっとでいいから歩こうかな...ぜったい歩かないのが目標だ、と気持ちが揺れ始めて来る。限界、どうにもならない壁を触れながら走る。

神の仕業か、女神降臨す。
スレンダーで長髪をなびかせながら突然僕を追い越して登場し15m先を行く。なぜかそれからはスピードが全く同じで距離は2周しても変わらない。ちょっと華奢げな内股の長い脚♡。ロックオンしてついて行く。一人じゃないって感じ。凹んだ気分が持ち直す。
ストーカーヨロシク淡々と周回をこなし、ようやくのゴールが見えて来た。女神はまだ周回が残っていたのか、分岐点でサッと消えて行ってしまった。そう、僕は救われたのだ。そして3戦完走という自信まで手にする事になった。

後ろ姿だけ...心残りだ~。追い越すスピードが必要だ!。

2016年8月10日

目から鱗

恒例の軽井沢で夏休み。
浅間山に登った。
毎年来ていて友人を誘うのだが誰も付き合ってくれず、今年ついに念願が叶った。でも噴火警報レベル2。火口から2キロは入れない(涙)。それでも行こうと娘グループに誘われて敢行する。
浅間山荘からスタート。第二外輪山を越えて山頂を望む樹木が低く少ない場所に入る。すると雲がかかって雨粒が落ちて来た。そして雷が多いとは聞いて来たが、まさか頭の上を雷鳴がグルグル回っている感じ。怖くてこれ以上は進めない。逃げる様に下山した。
たいした山じゃない的に言われるが、どうして地形の変化も楽しいし、日帰り登山にはちょうど良い行程だ。
来年の登頂を誓う。

翌日は、中軽井沢駅前で代々続く有名な蕎麦屋へ蕎麦喰いの友人を連れて行く。ご覧の通り、凄いもりそばが出て来た。長さは10センチ程に切れていて、幅は3ミリ〜10ミリとバラバラ。これが売り物かと目を疑う。20年前に来た事があるが、もう少しは揃っていた記憶。そしてたいして美味く無いと思ってきたが、悪化してるかしら。
30人は入ろうかという店内で昼時は行列も出来、長テーブルに詰め込まれる。前回同様がちゃがちゃしい程のにぎやかさ。酒は一人1本までしか頼めない。さっさと喰って出てくれ的な空気だ。それなのに生粉打ち(と思う)で出す気合い。かなり高齢の主人と職人さんが麺打場でほぼ休み無く格闘している。
すげ~。
完成度の高い東京の名店とは対極だ。細かい事言わずにいいから喰ってみろと言わんばかり。
で...美味しかったのだ。
いいんじゃない。田舎で、田舎の感性で昔からやってきた通りにゴツい蕎麦を出す。カタチ何ぞ気にかけずウソの無い仕事をする。こういうのアリだなと感心した。

僕の蕎麦も改めて見直そうかしらと、衝撃を受ける。

2016年7月4日

流れる月日

毎年参加してるオープンウォータースイム(OWS)大会が鎌倉で行われ今年も懲りずに参加してきました。
前線に翻弄されたコンディション。朝イチの3キロの部は1.5キロを2周回する。1周目は順調な水面でしたが2周目には風が出始めウネリが強くなって泳ぎずらく変化。
海は生きてる。
午後の最終レースに至っては安全の為距離を短縮しなければならないような状況にまでなった。
地球の鼓動に触れる醍醐味。
プールでの純粋な水泳競技はさしずめサーキットレース。OWSはパリダカールラリーかしら。
2000年から始めたOWS。我が町の水泳まとめ役みたいな方から頼まれて好き者達をまとめるように参加をリードしてきたが、数年前から徐々に控えめにして、今年ついにヤメてみた。実際ヤメてみても何の問題も起らない、あれっ。好き者達も15年経てば状況も趣向も変わってしまうものだ。それが月日の流れ自然な事。
一段落ということだな、ほっ。

それに比べ、自己ベストだとか相も変わらずな己が正直笑える。

2016年6月9日

つぶらな瞳達

蕎麦教室も回を重ねて、コチラも安定して来る頃なのだがイマイチ。
今日はガラス屋根の遮光性が大問題。晴天の日差しが押さえきれず室温が高め。下げる為にかけたエアコンで今度は湿度が下がる。弟子達は初体験でスピードが無く、余計にネタが乾く~。日の当らない席もあって作業面の温度差に慌てる。
水分量の目明日が付けられない。2%プラスか、3%か。手の早い方には多過ぎて、遅い方には不足となる。
のしに影響するテーブルの平面度も大問題。天板の作り直し必至。
いろいろあり過ぎて万遍なく目を行き届かせるのに余裕なし。
内心冷汗ものでも顔だけは悠然と...。

皆、素敵なレディー達、興味津々な大きな瞳でストレートに見つめて来る。ドキッとする歳でもないけど♡。
学ぶって凄いと思う。
そういう場でしか見る事の出来ない目があるんだ。
以前、講師をやってた事がある。教室一杯の生徒の一点の曇りも無い率直な視線に度々感動してた。新しい知識を吸収しようと精一杯扉を開く瞳。その時って開いた扉から逆に中が見えるんだ。そういう気がする。
そして見透かされそうでコチラ側も覚悟がいる。

美しい方々が相手なら予想外に楽しい。

2016年5月17日

いつまで続く!?

横浜Triathlon
山下公園を中心ににぎやかな街中を駆け巡る都市型きっての大会です。
好天にも恵まれて良いコンディションにて存分に楽しんできました。
今年もスタンダードのリレーです。
大学の同級2人と組んだリレーは二回目の参戦になる。
僕の応援から始まった友人達だが、この華やかな大会が気に入った様で、コレからも出られるうちは出続けたいというまでにハマってしまっている。若者ばかりの34チーム中22番という結果は彼らには格別な喜びであろうか。
それは僕にとっても。
あいだ20年程付き合いの途切れていた友人達と還暦になってもこのような楽しみに浸れるのは実に嬉しい。僕は同窓会とか苦手だし思い出というやつにも興味が湧かないタイプ。やはり今を楽しんでこそ、来年の企みを共有してこその貴重な仲間達という関係がいいのである。
昔もくだらない遊びばかりの付き合いだったけど、どうも当分クダラナイ関係は続きそう。

今年の最高齢参加者は81歳!だって。

2016年5月6日

ひとつだけ足りない

今日はマスターズ大会で辰巳に来ています。
移動先のクラブでの練習を2ヶ月、ようやくレースの喜びを味わえる気分が感じられる様になって来たと思う。
競泳では、以前のクラブではモチベーションが低く、それに順応する様に自分でもスプリント競技から興味が薄れ、いつの間にかロング系のトライアスロンやオープンウォーターに向かいがちになっていた。
年齢、特にスプリント性の筋力に衰えが来てるのは確かだが、やはり大切なのは練習。いくら泳いでいたとしても内要が肝心。モチベの高い若者達に加わり、練習強度も上がり瞬発系のメニューも増え、徐々に筋力が戻って来るとその必然として競泳への関心が戻って来るのであった。

レースは久々の100m個人メドレー。
久しぶりなのでペースに考え込んでしまった。
Flyで何処まで上げて入れるか?とかね。
それも余裕があったってこと。
それで?なスピードでバタフライに入った。そして順当に大きなストロークのバックへ。さて酸欠になり始めるはずのブレストで?身体が余ってるのに気付き慌ててペースアップする。最後のフリーに至っては半ば過ぎからさらにダッシュ。
結果、申告タイムさえ切れず最近のワースト記録。
でも気分は上々。ちゃんと向き合って、準備をし、ノーミスで泳げたので気分的にはここ数年で一番心地よいレースでした。
タイム悪くても気分がいいって、あるもんだなぁ。

結局、レースに最も肝心な攻める気持ちが足りなかった。

2016年4月14日

なっとくの出来

テラスを女子会で借りたい友人から、蕎麦付きでというリクエスト。
20年つづいてる蕎麦趣味、快く受けてしまった。
しまったとはシマッタでもあった。
いろいろ段取りを考えてると、全員に同時に出すって、かなり難しいことだと判って来る。
15人様だ。
しかも3種類出すと決めたのだ。

一皿目は、まずはガツンと粗挽き粉でチョイと太めの田舎蕎麦。前もって打って置かなければならないと2/8で仕立てる。
二皿目は、見た目、食感の違いを狙って御膳粉で繊細に細打ちで。
三皿目は、信頼してる風味の良い粉で生粉打ちで決める。
打つのも3回分で時間がかかるし、一回に茹でるのはデカイ寸胴でも3人分まで。
一人では、もうてんてこ舞い。厨房は粉だらけ。
美しい方々に喜んでもらえたのには癒されたが、言えない話、入魂の出来なぞとはほど遠い。
僕はやっぱり素人だ。たとえ店やったとしても、一日10人も客が来たら怒り出してしまいかねないさ。
偉いもんだな蕎麦屋って。こんな面倒毎日やるってさ。その上コダワリの出来を売りにしてる名店なぞ、心から尊敬に値すると知る。

セイロちょい盛で800円とか...なっとくスル。

2016年2月15日

メジャー帰り気分

僕の健康を支えてくれている水泳だが、ホームプールを変える事にした。

市民プールは、安価で自由だし、すぐ隣にあって便利だし、サークルで長年の知り合い達と泳ぐのも楽しいし、これ以上無い条件ではあった。
でも...もうすっかり年寄りの僕、競技としてスポーツを楽しめるのは後数年?なのだろう。海も危険で実際毎年高齢者の競技中の死亡事故があり、家族の為に65歳になったらヤメようと思っていた。
その残された数年を有意義に締めくくるにはもう一踏ん張りしてみたくなったのだ。
ジムをヤメて平穏な市民サークルに戻って3年、50m競技で2秒も遅くなって...安楽な道では楽しくないのだ。
しかし環境を変えるのはかなりシンドイ。いつ皆に伝えようか。いままでの付き合いが壊れ信頼も失いそう。ハードに変えたら怪我も心配。
そういうしがらみを振り切って、いっちょ気張ったろかいなぁ。
そんな気持ちで或るのジムの門を叩いた。

好みではないプール。
見慣れない顔ぶれ。
練習は付いて行けない程キツい。3年もサボっていたので当分Bコースだな。メンバーのモチベーションも高い。コーチの目もシビアだ。誰からも、こいつどれだけ泳ぐんだ〜?という目で見られる。
そういう空気が新鮮に思える。
移籍の多いプロアスリートの心情に迫るってかしら。

何より通いの道はランニング或はチャリ!。
はたして完璧な選択には...違いない。

2016年1月26日

休めばイイのに

秋からず~っと故障を抱え、まいっている。

前述した脚問題に続くのだが、今度は肩が痛い。
僕のスイムは癖があって効率の悪い泳ぎ方だったのだけど、達人の泳ぎを見ていてヒラメイタ。そういう程度の勝手な理屈に没頭してフォーム改造を始めた。これが良いんだな~。
だけど程なく肩痛に悩まされる事になった。急な変更に筋肉が適応出来ないのかもしれない。日常生活でも手を上げるたびにピリピリ...4ヶ月。
マトモに練習が出来ていない。こういう症状はおっさんスイマーには多い様ではある。休養を増やせば少しは良くなるのだけど、痛みは完全に取れない。それでも大会は定期的に出るのだが、そのたびに痛止め薬を飲んでる始末。当然成績が良いはずもない。めげる~。

ふと引き出しに妻のお灸セット、にピ~ン!
案外イイかもと、使い方を聞きながら試してみた。
痛みが少々和らいだかもしれない程度、ビミョー。
翌朝、起き上がる時手をついて、大概ピリピリ痛みが走るのだが...そう、イイんです!。
ワクワクして次の日も実施。
4日目にはついに痛みが消えたではないか。
この手の伝統療法が身近になることはなかったけど、どうしてバカに出来ません、未だに廃れないのには理由があるのだなあと認識を新たにする。こりゃ〜常用することになりそうだ。
百草くさぁ〜、オヤジくさぁ〜。

それにしても、運動できない状態で迎えたこの正月。たるんだ腹に効く療法は何かないものだろうか....

2016年1月8日

日々の食卓

これが最後だとしたら何が食べたいか。
そんな何処かで良く聞く陳腐な問いかけが頭をよぎる。
シンプルなモノを想ったり、はたまた食べた事が無い豪華なモノが浮かんだり。心惑うものだが、一度引いてみれば結局、そんな問題じゃないのでどうでもイイのである。

僕の心臓がしぼんでしまいそうだった最中に、息子に出されたこのどうでもいい病院食を見た時。普段の食こそ大切な絆だと改めて思った。

僕が何気なく...おいしいか?。
早くお母さんのゴハンが食べたい..。
お母さんが...何が食べたい?。
何でもいいよ。
アレは?。
何でもいいよ。
そう、あれが好きだったじゃない?。
何でもいいよ...。
此処を出られれば...。

しばらくして幸いな事に帰宅が叶った。
クリスマスに間に合って七面鳥を囲むことが出来た。
突立てのお餅も、毎年の通りに。
年越し蕎麦。
手作りのオセチ。

食べる事(物じゃない)を大切にして行こう。
今夜は七草がゆかな?。