2008年1月26日

天声に酔う♫



雪はあっけなく溶けてしまったけど、音楽のイメージを引きずってしまいます。青春時代(最近は死語らしい)ビートルズには目もくれずClassicばかり聴いておりました。特別にBeethovenが大好きで、Mozartは宇宙人みたいで受付けない・・・そう、案外作家は限定的で聴く幅は狭かったかも。人生経験が豊かになるのにあわせてか、古典中心であったのが次第に現代曲にまで興味が広がり・・前衛にたどり着くといつのまにか境界が消えて、Jazzさえ親しむようになったんだ(ロックも僅かに)。まあ、そうは言ってもろくに名前も知らない程度だったけど、聴いてるのが好きで新宿のJazz屋によく飲みに出かけてたなぁ。そんな頃、一枚のレコードと出会った。Keith JARRETTが始めて録音したピアノソロアルバムだ。当時これはJazzかと話題だった。魂が揺れたね。彼のソロ曲は即興で、演奏会場のピアノに向ってから、その場のイメージで奏で始めるという。「神の言葉を伝えているだけ」と言って憚らない。コイツはJazzを突き抜けている。まさしく天才に出会ったのだ。それ以来の長い付き合いは飽きることなく、ケルン・ローザンヌ・ブレーメン・パリのソロコンサートは僕に欠かせないものとなっているんです。仕事してるとき何時も静かに音楽を流しているけど、今も、好きなClassic・・いまだBeethoven好きは変わらない・・・そしてJazzはKeithだけ。    誕生日に娘にiPodをもらい、Alfa Romeoを運転するときにこれら音楽を聴く様になったら以来スピード違反が無くなった。アリガタヤ。

2008年1月23日

雪景色



今朝目覚めると雪が舞っていた。                先ほどですが、仕事に行き詰まったこともあり、この冬始めての雪景色に誘われてアトリエ近くの都立浅間山公園を散策してきました。iPodでチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番を聴きながら・・。実は中学の頃から大のクラシックファンでして、いつからか雪が降ると必ずこの曲をBGMにしてるんです。心休まる嬉しい時間が過ごせました。 この公園は台地が多摩川に削られ、小高い山として残ったものらしく、標高80mの頂をもつ丘陵地公園です。山頂と言ってもこの辺りの標高もそこそこあるし、大きなマンションの屋上程?位ってとこかな。秘密基地に通じる新小金井街道と住宅地に囲まれた小さいスペースで、20分もあれば散歩道を一周出来てしまう規模です。でも足を1歩踏み入れればそこは別世界。自然を重んじた整備がされ、多摩本来の情緒を味わえる数少ない場所なんです。私は四季折々に必ず訪れるとっておきの癒しの場としています。手の届きそうに近い眼下に見える猥雑な下界が、今日だけは白く美しい・・・。

2008年1月19日

Coffee Break


これ毎日仕事場で使ってる愛用品、何だか解ります?。25年前にミラノのドゥオーモに近い雑貨屋で買い求めたエスプレッソ釜なんです。アルミの鈍い地肌色がロメオのカムカバーと同じでたいへん気に入ってます。偉そうでしょ、スゴいカッコですよね。この大げさ加減も気に入って大切にしています。しかしながら、所詮、直接レンジの直火にかける家庭用ですから、性能は普通のヤカンタイプに比べてチョッと良いという程度かな。スチーマーだけは十分に強力なのがご愛嬌だけど。
先ほどコーヒー入れながら...豆はLAVAZZA...ヤバい部品を眺めておりました。
随分使い込んでおり、注水口のエボナイト製のネジ蓋のネジが欠け始めているんです。そろそろ限界かも。部品どうにかならないかなぁ。10年程前でしょうか、どこかのデパート辺りでこれを見かけた記憶があるんですが、何方か知ってる人いませんかぁ(上部に「ATOMIC」のラベルがあります)。本気で探していま〜す。

2008年1月14日

Take your marks


最近やけに力が入ってる水泳です。
中学頃水泳部だったのですが、ブランク30年、腰痛治療で医者に運動を促されて、妻に背中を押されてイヤイヤ始めたのが、いつの間にか夢中になっておりました。そして、今ではこんな競技会にも出ています。こういった大会はフェアな体力勝負のために、5〜10才ごとの年齢に区分されていて、幾つになっても楽しめる様になっているんです。
昨日は千葉国際水泳場でスポーツクラブの大会が行われ、年甲斐も無く頑張った1日を送ってきました。
乗り物と違ってパンツ1枚、生身の勝負、競泳って本当に気持ちの負担が大きいんです。
大会前の1週間は始終ソワソワしてます。
当日となれば耳から音が聞こえる程心臓がドキドキ。
出場順を待たされてる数分は緊張のピーク。頭の中が真っ白てことを味わえる。
初参加したときは、いい歳してこんなに緊張する自分が可笑しくて・・・。
それから、心臓が飛び出すって言葉が何と的を得た表現かを噛み締める様にスタート台に上がります。台に手を添え構え、合図を待ち...。アドレナリンがドバッと分泌され(多分)、集中力が高まり、ドキドキが止まり、何の音も聞こえない様な不思議な瞬間がやってきます。煩かった歓声も何処かへ。眼下の水面にセンターラインが揺れている。シ〜ン!何度見ても美しい・・・。
ダンボな耳にスタート音が突き刺さり、思考以前、本能が反応し弾かれた様に離陸して行く・・最近は電光掲示板に反応時間が計時されるのです・・0.7秒・・・。この緊張の中に4年待ったレースにかける北島康介の気持ちが垣間見える・・・。 
次の大会は一ヶ月後。

2008年1月12日

デザイナーズハウス





私の知人が面白いことをやっています。現在、銀座のINAXショールームで開かれてるバードハウス展覧会!?に息子と行って来ました。早い話「鳥小屋」です。ところが目から鱗というか、世界は広い。諸外国では、高名な芸術家、建築家を含め、この鳥小屋を趣味にしてる方々が多く、製作から売買オークションまで広く文化的交流が盛んだったのです。小屋を造って楽しんで、鳥が来てくれてまた楽しめる。すっかり惹かれてしまっております。展示されている物達は、日本の◯◯の会指定仕様のように色気ないものではなく、形態、素材から色まで実に創意工夫豊かに自由な表現に驚かせられます。実際、ハデだからといって鳥が嫌うことはないそうですよ。それに森でなくても、たとえ庭の狭い我が家の窓前にでも安全だとわかると平気で巣をつくって美しい声を楽しませてくれるらしいんです。この方の国分寺の庭には幾つも小屋があって常時小鳥達が訪れています。それは面白いと早速息子の夏休み課題に製作してみたのですが、現在までまだ誰も来てくれていません。犬を飼ってるせい?、ネコが塀の上を抜け道にしてるためかなぁ。強力に勧誘するには、小屋と水場と餌の3点セットを揃えなくてはならない様です。中には3年かかる場合もあるそうなので、気長に待っている最中です。何が来ますかね。朝、小鳥のさえずりで目覚めた〜い。この方のホームページをリンクに上げておきます。

2008年1月8日

歳時記



お正月もようやく松が取れまして、いよいよ仕事初めです。長い休みでしょ。建築業界では普段休まないので、盆と松の内をきちんと休む慣例があるんです。でも、それが競争故か最近崩れてきてるのが心配。なんだか休んでると文句言われそうになってきてますがね、死守してゆきますよ。さて、松といえば、季節の行事を楽しむことで、より季節感を心地よく感じたいと常々思っています。近頃歳喰ってか一年が早く感じられるので、より大切にしたいんです。江戸の頃、庶民の歳時関係は毎月数回もあるほど大切にされていたらしいです。我が家もいろいろありますが、暮れには特に盛り上がっています。写真のようにシメ縄を自分で造ることハヤ30年かな(七五三縄とか注連縄って書くんだよね)。開業して神棚造ってからずっと休んでません。農家出もかくやの腕前です?!。ワラは近所の農家から、お返しのしめ縄一本で調達し、家族総出で友人ご近所様達と楽しんでます。べつに神道ではないですが、これ元々魔除けですからね。クリスマスの乗りで見境無く何でもこなします。昔、刑務所でスリには縄をなわせたらしく、これをやると鉛筆で繊細な線が引けなくなるんで仕事納めの最後のお努めにちょうどいいんです。以前は、宝船とかいろいろ凝っていて小学校に講師に出向いたこともありましたが、最近は歳の為かやけにシンプルです。Alfa Romeoにもデカイの付けてましたっけ・・・。このしめ縄も昨日外して、今度の15日のドンド焼きで御炊上げです。今日はやけに歳って単語が多いですねぇ。     しめ縄の翌日は餅つきです。これもナニゲに人気のセレモニーになってきて今年は30人にも膨れてきており、スペースも妻も限界みたい。たまたま通った知り合にも振る舞います。男手あれば有無を言わさず連れ込みます。ウス&キネは骨董屋に頼んでおいて田舎から安く持って来てもらったもの。すぐ脇で薪で餅米を蒸かしています。熱々フワフワの突き立てのお餅は最高。手作りのアンコや大根オロシ、納豆などで食べるのが人気です。ヤメられませんね。保存の立ち行かなかった昔から、今にも伝わる物たち全ては本来すごーく美味しい物だったのだろうねぇ。身近な物達が美味しいなんて嬉しい。御法度ですが、一度でいいから酒も造ってみたいものだ。きっと未調整の酒ってとてつもなく旨いに決まってるんだ・・・(案外試したことがあったりして)・・・。

2008年1月7日

Galette des Rois


ガレットデロワとは、三賢人によってキリストが神の子として見いだされた1月6日に食べるというフランスの伝統的なケーキです。これの楽しみは、中に小さなフェーブという陶器製の人形が仕込まれてること。切り分けた部分からそれが出て来た人は、付属してる紙の王冠を冠って、その日一日王様として振る舞えることになっています。フランスではこれで皆集まって大騒ぎしないと年が始まらないと言われてる程らしいです。我が家でもいつの間にか習慣になっています。でも、日本では、よく知らなくて送られた家庭で咬んで歯が折れたり、子供が飲み込んだり問題があったようで、我が家のには今年から別に添えられており、自分で仕込む様になっていました。今年は長男が王様です。 フランス系のケーキ屋にて見付けることができるので見かけたらぜひ試してみてください。これの普及団体もあるらしいですよ。

2008年1月5日

オシリカジラレル




あけましておめでとうございます。またRossinネタです。寒いとガレージに居るの辛くって、つい室内でイジれる自転車仕事が増えてしまいます。今回、長年の課題だったオシリの要求をやっと叶えられるようになりました。自転車で唯一デザインで選べない部分がシートです。幾ら高価な皮モノであってもオシリと相性が悪ければひどい目になります。以前、羽村までのツーリングにデザインで選んだサドルで行った時のことです。それは短距離通勤には漕ぎ易く、それなりな代物だったけど、距離があるとごまかしは利かないんですよね。形に走った代償は小さくなかった。往きはどうにか我慢なったが帰り道は地獄(>_<、)。美しい周りの景色も仲間との会話も受け付ける余裕無く、苦痛に喘ぎ悶えながらひたすら修行僧の様に漕いでおりましたっけ。サドルの場合、尿道の圧迫障害からムスコの機能にも支障が出ることがあるらしいので話は重大です!。それからというもの我がオシリに合う美しいサドルを探して東奔西走。そしてついに秋に行われた自転車のフリーマーケットにて驚くべき価格のユニカプラサドルと遭遇とあいなりました。勿論イタリア物です。これだ!と・パットを張って乗り心地を工夫することになりました。純正でもこのパット張りはあるんですが、レアで高価だし、それより厚いパットにしたくって自ら加工してみました。一作目は一般のウレタン5ミリで製作しましたがすぐにヘタッてしまったので、今回丈夫な10㍉ウレタンにて再チューニングです。加工は別にダミーシートを造りウレタンを仮張りしておいて、削ってサドルに合わせた成形を行います。サドルトップは10ミリ厚に、サイドは足の邪魔にならないようにしだいに薄くしてゆくのがコツです。過程、オシリとの会話が結構楽しいです。そしてサドルに張って微調整。美しい流線型に仕上げます。最後の仕上げには薄めの本皮(カーフ)を張って、あと1日で完成します。今からオシリが待ち遠しそうです♡。下のはこれも自分で表皮をレストアしたお気に入りコンコール。後ろがピンと跳ねていてかっこいい。これもMyオシリと相性はいいんですが、最適ポイントが1カ所でダルな姿勢をまったく許さない硬派なんで、普段はユニカが◎。                            それはそうと、自転車フリマご存知ですか。4月と10月の第三土曜日に多摩川関戸橋たもとで行われています。自転車専門のフリマとしてはこれが日本一の規模だそうです。どうも主催者は無いらしく、誰かが勝手に始めて、いつのまにか皆集まって現在の規模になったそうです。中にはこの為にアメリカから行商に来てる人が居ましたよ。早く行けば良い物に巡り会えるので重宝しています。