2013年11月28日

道楽のホコリを払う

何かって?。
これ、20年程前に或る観光農園のためにデザインしたものだ。
カンタンに組み立てられて、建物に近い居住性があって、カンタンにばらせて、ワンボックスに積載出来て数年ごとに移動出来てるってことがコンセプトだった。軽自動車並みの価格で、どんな地形にも立てられ、地権問題が発生しないで安価に場所を借りられ、若者達に自由にフィールドに出入り出来る基地にしてもらう事を目指したのだ。
道具として考えれば考える程モンゴル風になってしまうのが悩みだったけど、快適オプションも色々、2棟、3棟と連結もできます、ど~よ。

仕事の一環であるのは確かだけど、こればっかりは完全に商売を越えてたね。正真正銘自身最高の道楽です。
20代からキャンプクラブに入って野山に浸っていたし、クルマはジムニー改!だった。キャンピングカーの設計も随分したし、アウトドア雑誌の連載も。
そうして、こんな物が欲しいってず~っと思っていたので、気持ちの入り方は尋常ではなかったな。
現在南会津のスキー場に持っている掘建て小屋は、そういうコンセプトの実験的プロトタイプだったのです。

当時、一応知的所有権も申請して商品化してました。
気合いの入り過ぎ、経験のあり過ぎが災いしたのかディテールが複雑で部品が多くなりコストダウンができなくて...ほとんど売れ無かったなぁ。メーカーにも逃げられたし。
経理的にはこれを大赤字というのでしょうね。

いつの間にか倉庫の奥へ。

そんな、ブツに突然お声がかかった!。
嬉しいなぁ~。良く覚えてる人がいたものだ。
久しぶりに引っ張り出した資料の埃を払って...空想に浸っています。

今でも道具としての建築には興味が尽きず色々アイデアは溜め込んでる。時間に余裕ができたら、こういうモノに専門的に取り組みたいと夢見ているだよね。

2013年11月18日

クラシックカーパレード


昨日はいい天気でしたね。
その陽気に誘われて浅川沿いのサイクリングロードを高尾まで。久しぶりにRossinを引っ張り出して、Gジャンにハンチング、のんびりとポタリングしてきました。
やはり鉄の乗り味は最高です。シナリもイイし音もいい。
でもクロス10速のDerosaに慣れてると、ワイド7速では思う様なケイデンスを保てない。それでもいいじゃないか、乗り手と乗り物の掛け合いが嬉しいんです。
巷ではとうとう電動シフト11速だって言うじゃない。
クルマでも何かと自動化だし。
何だかなぁ、人間の稚拙な能力を面倒見てもらってる様じゃないか。
それで面白いって思える筈も無いな。

な~んて年相応なアナクロニズムに浸って八王子市役所脇を通ると、何やら駐車場が大騒ぎ。
旧車がズラリ、模擬店やフラダンスの催し物に大勢の人出です。
今日がイチョウ祭りだとは知っていたけど、コレがあったのだ。元八王子市民としてはとんだうっかりでした。
大興奮で、チャリを欄干にくくり付けいざ会場へ。

 200台は越えてるな。

半数が日本車だ。チェリーX-1R懐かしい~。SRにGT-RにS30の日産軍団。涙ものの360ジムニー。
対する外車。メルセデス、戦前ものから並んでる。アメリカもハデを決めてる。A110筆頭に仏物。伊物はチンクが大勢。ロータスな英国。で?アルファは何処??、無い無い、何処にも無い...
あっ!たった1台...アルフェッタ(涙)。
こりゃ何かの間違いか、こんな事許せる筈も無いじゃないか。


よ~し、来年は僕が並べてやるぜっ!!!。



僕的デレガンスは、カックイイ~賞にGTBレーサー、
値段で賞は65年製コブラ(本物だ~)。






2013年11月10日

お土産

「修学旅行」その言葉、素敵に響くね。

僕が高校の時は、京都だった。
当時のお決まりの寺巡りだったな。
当たり前の観光だったけど、未だに印象が残っていて今の仕事につながる蓄積にさえなっている。それはそれで大変に価値があった体験だった。まぁ僕の場合、建築物なので関係が直接的で特殊な部類かもしれないけど...懐かしいぞ。

息子が四国に修学旅行に行ってきた。
お土産にびっくり、捏ねたうどん玉である。
観光施設らしいが讃岐うどんの工房があって、うどん打ちを体験してきたと言う。そうして、お土産に玉だ。
凄く面白かったようだ。
うどん屋になりたいって言い出したらどうしよう。
一人ぐらい食べ物屋も悪くないな。医者は無理みたいだし...。

うどんは粉と水を練って、足で踏んで、それと共に寝かせも大切な工程。それを計って帰宅時間を丁度に調節された塊状態で持って帰ってきたわけだ。帰ったらすぐに切って食べろという指示。すばらしい。
早速、道具を並べる。
サスガの腰、なかなか伸せない!。
太さは中程にしてみた。
茹ではこれなら10分でいい。
釜揚げを卵とブッカケで、という息子のオーダー。
先日仕込んだ蕎麦ツユが残っていたので食卓は完璧な状態になった。
熱々に息子の手が踊る。
ハフハフだ。
旨い!!!。
眼鏡が真っ白だ。

2013年11月5日

誰もいなくなったら

妻の関わっているNPOが行っていた畑事業。
我が町に滞在している被災されたフクシマの方々と市民との交流の為に、分け隔てなく誰でもで耕作/収穫を楽しんでいたのだ。
あれから随分と時間がたった。一人二人と地元に帰られ、この辺りではとうとう誰も居なくなったらしい。
よかったなぁ。

コイズミさん頑張って。

残された畑は有志で監理され、収穫物も行き先が減ったのか、妻の持ち帰る野菜の量が増えて来た。
今日はバジル収穫。
こんなには使い切れないのでニンニクとオイルであえてバジルソースを仕込みます。こうすれば傷み易い葉物も冷凍保存がきくので重宝です。これだけあれば当分のイタリアンは充実だな。

2013年11月2日

ツライ・お・も・て・な・し

広島から友が来た。
4年前、彼女を追いかけて広島に行ってから音沙汰なかったのに、何があったか久しぶりの上京。僕のサーフィン仲間...あれから乗ってないなぁ。
福島の友も来た。
シーズン中ずっと尾瀬の山小屋で働いて、offになって下山の帰り道。いつもまっすぐ返らないで我家に寄り道。相変らずの下ネタ親爺。
彼らと旨い酒を飲むには何がイイかと考えて、隠し芸の蕎麦と卓上天婦羅でおもてなし。
日本の蕎麦粉の原種系と言われる牡丹そば。北海道産新蕎麦です。
それの荒く挽いた粉で中庸な太さに仕立ててみました。
風味は強め、野性味あるエゴさが特徴。
信州系の上品な蕎麦もイイが、こういうクセの或る蕎麦の方が、酔っぱらい相手にはガツンと自己主張かまして面白い。

いつも困ってることがある。
生粉打ち(10割蕎麦)だと切ってから1時間も保たないでダメになるので、打ち立て茹でたてで出さなければならない。
アガリの蕎麦ってこの段取りが難問。
酒飲んでちゃ細く切れないし、ケガした事も或るし。
で〜も天婦羅をつついて酒を飲まない法はないっての。それを我慢する相手でもない。まして蕎麦屋じゃないし、こ奴らじゃ金を払ってくれるワケもない。
しかたなく小麦粉を2割入れての2/8蕎麦。
客が来る前に切り終えて茹でるだけにしておくのだ。一応、茹でたてで出せばカッコだけはつく。写真は、実は翌朝に残り物を茹でたモノ...心置きなく飲む時間が稼げます。

つなぎ粉を入れるのは蕎麦打ちのプライドに関わる蛮行です。でも酒の誘惑には抗し難いし...後悔残る一品をすすり込む(涙)。

美味しいって言われるのがツライのです。