2016年4月14日

なっとくの出来

テラスを女子会で借りたい友人から、蕎麦付きでというリクエスト。
20年つづいてる蕎麦趣味、快く受けてしまった。
しまったとはシマッタでもあった。
いろいろ段取りを考えてると、全員に同時に出すって、かなり難しいことだと判って来る。
15人様だ。
しかも3種類出すと決めたのだ。

一皿目は、まずはガツンと粗挽き粉でチョイと太めの田舎蕎麦。前もって打って置かなければならないと2/8で仕立てる。
二皿目は、見た目、食感の違いを狙って御膳粉で繊細に細打ちで。
三皿目は、信頼してる風味の良い粉で生粉打ちで決める。
打つのも3回分で時間がかかるし、一回に茹でるのはデカイ寸胴でも3人分まで。
一人では、もうてんてこ舞い。厨房は粉だらけ。
美しい方々に喜んでもらえたのには癒されたが、言えない話、入魂の出来なぞとはほど遠い。
僕はやっぱり素人だ。たとえ店やったとしても、一日10人も客が来たら怒り出してしまいかねないさ。
偉いもんだな蕎麦屋って。こんな面倒毎日やるってさ。その上コダワリの出来を売りにしてる名店なぞ、心から尊敬に値すると知る。

セイロちょい盛で800円とか...なっとくスル。