2014年4月30日

ハダカを憂う

我がスペースもおおかたカタチになって来た。
そろそろ取り付く部品達が気になっています。
僕は常々、プリミティブなものの在り方を大切にしたいと思って来た。故に照明なんかはどうしてもシンプルな物ばかりに引かれます。
akariですから肝は光源です。
光源ですから電球です。
究極にハダカ電球なのです。
ナスビ形...残念なことに、省エネの時代になってすでに日本のメーカーでは白熱電球を製造していないそうだ。あのあったかい色味の中で育って来た僕には忘れ難きカタチです。蛍光灯の時代になって、それらしい物もあったのですが光の色気がまるで違っていた。そうしてLED。
当初はLEDの構造に束縛された物ばかりだったのですが、最近ようやく僕の気持ちを救ってくれる様な商品が出回り出した。
お気に入りがビートソニック社。
クリアは完璧に僕を慰めてくれる。
ケシガラスも白眉。ガラスの加工がより上等なんだろう、灯すとまるでセンコウ花火の最後の火玉の様にふわっと虚ろに浮かんで美しい。
これを吊るせば十分ではないか。シェードなんかいらない。

電球屋さんも悩んでくれていた事を知る。


最近のクルマのヘッドライトが無様だ。

2014年4月27日

クサイ!

朝、2CVに近づくと...臭い。
ガソリン臭が鼻を突く。
キャブ廻りも床下もこぼれた形跡がない。当初はアフターのフーエルキャップの密閉度が悪いためと思っていたのですが、燃費も目に見えて悪化して来たので...怪しい。
妻が帰って来るなり、E/G下から何か溢れてる!。
明らかなフーエルパイプ繋ぎ目からのガス漏れでした。
ゴムが劣化してユルユルズボズボ。ゴムパイプ本体も裂けてる。
ポンプ以前だからなのか、バンドのたぐいが掛かっていない!。
この劣化ぐあいだとゴム管全部交換の必要がありそう。
フーエルパイプは5.5㎜径。取りあえず裂けてる部位をバイク用で補修です。でも外径が細く頼りないので早々にクルマ用を探さなければなりません。
こいつはガスタンクが樹脂製で、E/G近くまでは配管もプラスティック!、バンドの締め具合がビミョーだ。

ブレーキフルード警告灯が良く点灯するのでシトロエン特有のLHMオイルをちょい足しっす。

Giuliaじゃないとイジリモチベーションが上がらない...

2014年4月21日

出来過ぎかしら

壁仕上最後の段階まで来ました。
下地の石膏が乾いて来た頃、カメちゃん(プロの左官屋)から、漆喰が余ってるから使って、とのありがたい申し出がありました。
やった!。
朝あまんじて待ってると、いろいろ積込んでトラックでやってきた。
漆喰、圭砂、各種の泥、いろいろな混ぜ物。
左官のおもしろい表現について熱く々く語ってくれました。午前中イッパイっす。
昼食を取りながら、さてこの空間ではどうしようかなと考えを巡らせていると、さ~て塗っちゃおうぜ!ときた。今日は小雨陽気で気温も低め、湿度高く絶好の左官日和だからという。
えっ、塗ってもらえるの?。

協議の結果、漆喰に細かい圭砂を混ぜて、中塗用に仕立てた砂漆喰を一発で粗塗りすることになった。漆喰だけだとヌタ~っと付いて厚みの出難い扁平な質感になってしまうところを、圭砂の混入で粗さを押さえて塗っても薄く見えなく重量感を出せるという狙いである。
プリミティブな作為感の無い壁にしたい。

いざ部屋の対角に分かれて同時にスタート。
小さめの角鏝でどんどん塗り付けて行く。ワザと粗したりしない。
押さえた箇所は反射が違ってしまうのでムラ取りもしない。
養生テープは張ったけど結局撤去した。チリ刷毛も使わない。
自然に!である。
流石にプロは早い。僕の三倍速だ。
どんどん仕上がって行く。3時間程で完成です。
感動です。
完璧です、壁だし。

あ~ぁ、全部自分でやりたかったのに塗られちゃった...

2014年4月11日

ナメまくる

石膏ボードを張って左官下地を塗り上げた。
息子一家がシンガポールからやって来る。少しは進んでないとカッコつかないし〜。

いままで何度か自分で漆喰を塗った事があったし、こういう天然系の素材が大好きで本業30年使い続けて慣れた材料、ノーガキだけは十分である。
粘土みたいなもんだ。
器用なら誰だって塗れる。
平に仕上げないのなら簡単さ。
大した材料と言ったって、所詮フツーの職人が扱えるもんだろう。そりゃ金の取れる仕事はできないけど、僕の望んでる結果だったらやれないワケない!。
セルフビルドって聞こえはいいけど、シロートだって出来るさって、仕事をなめてるって話なのだ。
おおいにナメてやるつもりの工事なのだ。そんなコト自分家でしか出来ないし〜。
一生の仕事にする人が居るくらいだから面白いに違いない。フツーに仕上げるのがどのくらいなのか見たいじゃないか。やってみない事には判らないことがイッパイある。

実際、仕事での知験はほとんど役に立たない。
大工が平坦な下地を作ってくれていた。
左官屋が石膏下地を塗ってくれていた。漆喰の調合も適切に調整してくれていた。段取りも全部用意して、ただ塗れば良いだけにし、適切な指導もしてくれていた。
今回はだれも手伝ってくれない。
今年初めての夏日となる気温の変化に材料の調合ですら満足に段取れない。水引の具合で押さえを知る。改めてコテの使い方を知る。チリ刷毛の使い方も仕上の内。そうして、見事な金の取れない仕事が出来た...大満足である。

明日からもうチョットは職人がエラく見えそうだ。

2014年4月3日

デキソコNOW

セルフビルドもいつの間にか仕上段階まで来ております。
壁仕上はボードに塗装のつもりだったけど納まらない部分が多いので漆喰を塗る事にした。グレードアップというワケじゃない。建物精度が悪く納まらない下地の欠点をカバーしてくれるという点で有能な素材という理由です。その上、僕にはいい加減にしか塗れないが、それでも絵になろうし面白いはず。

いつからだろう破れたジーンズが奇麗なものより何故か高価だ。
カフェはたいてい古ロフトやくたびれたプロバンス調。美人より個性的な方に人気があったりする。若者はジーンズ下げてパンツ見せてるし、オヤジまでシャツ出してる。
僕も新車より錆びたGIULIAだし...。
そういう価値観って昔から無かった訳じゃないけど近頃は驚く程顕著じゃない?。
街には足りない物、未完なもの、ヒネクレタもの、があふれている。
面白い時代になったものだ。

窓枠も出来てペンキも塗った。
白いペンキを薄目に溶いて下塗りを入れた。
本来完全に仕上げるつもりだったけど、何だかもうこれで十分じゃないかと手が止まる。
塗りムラもあるし、刷毛目も残る。節も釘跡も丸見えなんだけど、木材そのもののアジが残ってるし、ペンキの色気もソコソコ出てる。
仕上がっておしまい・じゃない風情がいい。完成度というよりその状況そのものに惹かれるのじゃあるまいか。
そうは言っても所詮粗雑には違いない....まあいいか、仕上はいつでも出来るんだし当分このままでいってみよう。

とか言っちゃって、迷走する文化に付いて行くのがやっとだったり、か?。