2007年12月24日

カフェレーサー


Rossin強化の一環でハンドルを交換しました。白マスクさんも箱のハンドル換えたらしいし、自転車にあっても印象をがらり換られる効果的なアイテムです。気分一新。いままではピスト風のドロップハンドルだったのですが、いつも掴んでる所からではブレーキかけにくいし、C-Recordの効かないブレーキですので、数度となく危ない目に遭っていたのです。町中を真剣に走るにはこれも必需品です。ブルホーンハンドルはチョッと今風ですが、84年オリンピック記念物で時代考証もバッチリ。貴重品なのでヤフオクではなかなか出てこなかったので、その道に詳しい友人にお手伝いいただいてe-bayから入手です。そうはいっても部品は車に比べると勘違いするほど安くってついつい手が出て・・・。危険です。           これ先端が通常より随分長いのでブレーキレバー位置は散々悩んでしまいました。先端はもったいないのでカットしていません。ワイヤーは加工して中通し。今まで品良くキレイにまとまっていたのが、これ一個で途端にワルそうな雰囲気を漂わせ出します。バーテープは最もシャープに細く見えるのが好きな綿テープです。テープの合間にチョッと見える部分はアルマイトを剥ぐってバフがけにしました。悦楽〜。こーなるとだらだら乗れませんね。自転車であってもチョッとエグイのが好みです。やる気出てしまいますね。これから試乗で一回り行ってきま〜す。

2007年12月19日

イタリア物作り考




このCampagnoloのペダルを見るたびに、感嘆してしまう。自転車の部品であることを忘れてしまう程美しい。エアロブーム時代にあっての流線型コンセプトだろうが、普通構造的にペダルには軸を通す。なのにこれはまず形ありきで、片側にベアリング3個もぶち込んでも、デザイン優先の片持ちに仕立てている。後にも先にもこんなのコレだけだ。このブレーキもそうだ。機械的には変形センタープル方式だが、小型のケースに強引にしまい込んで造形に走ってる。最初期型はあまりの効きの悪さで、世界中からリコール回収する始末だったらしいし後型も評判悪い。このブレーキがカンパの首を締めた張本人に違いない。たとえブレーキであっても、効く事が第一番ではないのであるイタリアは!。  これらを見てると、ふとTipo33stradaleを思い出した。心が震える程美しい車だ。Carマガの記事を見ると、最初から市販車になり得ない様なディメンションであったようだ。考えるに、どう工夫しても市販にできないと解るのにいったい幾らつぎ込んだのだろう。たとえ乗れない程であっても美しいことの方に大組織が夢中になってる。日本やドイツの企業では考えられない指向だ。誰かが皆を頷かせる美しいアイデアを思いつく。すると皆がその思いを形にする為に一丸となるんだろうねぇ。イタリア物には出来た物に作者の心の脈動が見えるんだ。私も物を造る環境に身を置いているが、現実、皆でイジリ回して海の物ともわからないような代物に仕立ててしまうのを悔やむことが多いんだ。実に羨むべき環境、いや民族性かなぁ。私の仕事もそろそろ住み易さ、とか忘れたくなってきたぞ〜。愛すべきAlfa Romeo、20年持っていても日々の感動が色褪せない理由が解る気がする。

2007年12月17日

勝負



最近は目新しい原チャリが主役ですが、気候がいいと、体力向上、腰痛対策、温暖化対策、ガソリン経費節約のためにRossinで自転車通勤をします。自宅から仕事場まで20分、約6㎞で丁度よい距離です。気持ちよく飛ばすために東八道路を走るんですが、やはり早い連中がシャカシャカ集まります。そこでたまに会う年格好同じぐらいの奴がいるんですが、こいつが早い!。まったく歯が立たない。シグナルグランプリ、最近のカーボンバイクで手元変速カンカンやって、スタートから一気にチギられます。そこで何時まで舐められても気分よろしくないと、満を持して強化部品を投入しました。ペダルには足を括り付けるベルト装備です。今まで踏むだけでしたが、これを付けると足を上げる時にペダルを引き上げる向きにも力が入ります。ずばり3割パワーアップを狙ってます。又、変速時のショックで足がズレルのを防いでくれる優れもの。しかしである。公道にあって不意の急停車が無い訳ではない状況で、何時コケルか気が気じゃなく、つい、キツく締められない。足を出せずにドテンと倒れるのも格好わるいし、車道側に転けたら笑ってられない事態ですからね。近頃は安全なビンディングペダルが主流ですが、当方時代的にRossinに似合わなくて無用な無理してます。大丈夫かなぁ。     お次は己を守るためにヘルメットです。絵的にスゴいです。はっきり言って、これ私に似合っていません。鏡も見たくない。ですが、ロード仲間に安全を指摘されちゃいまして、通勤限定で冠ることにしたんです。近頃皆冠ってるし、カッコ早そうな方が車が譲ってくれることが多いのも確かです。忙しい通勤時は特に危険ですからね。   そういう訳で、こんどアイツと一戦交えるのが楽しみです。

2007年12月14日

マンホール怖い


我が家に新入り登場です。ホンダのTodayです。こやつのフロントをご覧あれ。これ間違いなくあの「盾」!ですよ。やはり縁というものなんでしょうか。ホンダデザインにはどーも怪しい奴が居るみたい。さて、いままで2輪の免許持ってなかったのですが、それは妻と協議した結果の安全措置でした。無論異議なく同意してました。性格からして、バイク乗ってたら足の一本も無くしてた可能性高いんですよね。自覚!。   行く行く子供巣立ってから楽しむつもりだったのですが、なんせ子沢山なもので末っ子は未だ小学生。巣立つ頃にはもう乗れないかと思っていました。そんな中、妻が処分に困った同僚からロハで原チャリを貰って来てしまった\(^o^)/。        実は秘密基地に飾ってある小さなイタリア娘に恋してから、2輪物に興味アリアリだったので昔の約束何処えやらデスッ。この寒空の下、ほぼ毎日通勤グランプリをやってます。2輪初体験といっても、しょせん原チャリ、乗り味は感動する代物では無かったですが、バランスで乗る楽しさを解かり始めています。昨日やっとステップ擦れる様になってきました。でも、どうしてコーナーのベストライン上に無作為にマンホール設置してあるんでしょうねぇ。             書き終わって表題を読み返したら、マンホールでGIULIA号のオイルパンをブチ割ったことが思い出された・・絶句。

2007年12月12日

人類は麺類!?


Slow Foodとはファーストフードに対するもので、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動だそうです(by Wikipedia)。私にそんな大それた?考えはないんですが、どうも大好きな麺類には一方ならぬ思い込みが入ります。江戸の昔、ソバは日本のファーストフードでした。ということは食べ物はアプローチの仕方でファーストにもスローにもなるもんだ。どの様に関わるかは私しだいだと・・。さらにWikiによれば麺類ってのは広義に、小麦粉を主とした粉食を差すようで、細くない形態のラザニアや肉マンまで範疇だそうです。そうなると、全世界全文明に存在する最も基本的な食べ物なのではと、感動してしまいます。しかるにこれら自前の麺料理は日本とイタリアの文化に触れる行為であると、ナンチャって。             常々、食べる事にあって美味しいことよりも「嬉しい」ことを大切にしたいと思っています。グルメではない私は、名店を巡り、美味しい、つまり口に入れた瞬間の神経的反応だけを食べる事の価値とするのでは物足りないんです。興味を持ったものには、どーなってるのかを知り、どーしたら上手いか自らの手で試してみたくなるんです。そうして得られたモノは美味しいを超えて嬉しいという喜びそのものになる。Alfa Romeoもそうですが、こういうやり方は私の生き方みたいなものなんでしょうねぇ。それ故に、当然のように蕎麦、ウドンを超え、パスタにも興味が到達しています。当初は完全な手打ちでやってたのですが、何てったって堅くって延ばすのがたいへん。そこでこの機械を入手。嬉しい程にカンタンにできるのに感動です。子供とネンド遊びの様に楽しんでます。最近いう食育になると嬉しい。    このタリァテッレ、パーティーで残った七面鳥丸焼きの残骸を頂く為に打ちました。残ったガラ骨に付いた残り肉を丁寧にそぎ落とし、マグロで言う中落ちですよね、そのバラけた肉とパスタをハーブとオリーブオイルで和えるだけでシンプルにいただきます。      これ!我が家の12月限定とっておき裏メニュー。

2007年12月8日

不肖の娘


我が家にはもう一人手のかかる娘がおりまして・・・。75年スパイダー。芯は生真面目なノーマルッ子です。 去年当たりからハンドリングがフラつく現象が悪化してきていました。けっこう危険を感じる程になったので、タイロッドエンド周りだろうと当りを付けて、思い切ってフロントサスペンションをバラしてみたんです、先週。          割りピンを抜いてナットを外したら、エンドボールがドスンと落ちました。アレっ!。正常ならここは工具で引き抜かないと外せないはず?。と言う訳で、前回組んだ時に異物を咬んだりしていて緩んだのが原因だったようです。秘密基地師匠にご指導を仰いだ上、組み直して様子見る事になりました。もう今ではすっかり諦めてる様子です。エンジンや電気等と違って、下回りの力仕事系は頭使わないので楽しいっス。寝板の上でオイルにまみれながらマッタリとやってます。そうして組み上がって、試乗してみたら、今度は反対側のフロントサスからゴトゴトと重い異音が発生するではないですか。素人メカ故だからなのでしょうけど、治す時に別の要件が発生する事がよくあります。壊すことさえあります(^_^;)。 先ほど下周りを覗いてみたら。何と!反対側のスタビのエンドを止めてなかった〜〜〜。こんなボケ、師匠には言えないなぁ。Alfa Romeoは動かなくても楽しい・・・。

2007年12月6日

収穫の秋


嬉しい季節です。本州では秋に穫れたソバ実が製粉して出回り始める11月後半からが新蕎麦の季節となるんです(10月に出るのは北海道物)。いくら冷凍庫が発達したとはいえ、蕎麦の鮮度ばかりはどーにもならないようである。新しい程に風味が際立つし、つなぎなしでも打ち易い。だから美味い。
さて〜待ってました。カモ&ネギのごとく、お客様が取れ立ての新蕎麦粉を持ってこられた。
以前、振る舞った事があった故のご褒美だ。栃木県湯津上モノだ。今時の人気は信州ではない。茨木金砂郷から栃木境辺りが名人達が奪い合う産地だという。せかされて早々に今日のお昼に頂いた。勿論!蕎麦100%です。少し透明感があり、上品な風味がうれしい。さすがにタレの作り置きは無いので市販のダシだが、良さは十分に味わえた。シアワセ・・・。
何故か?高級な食材には手を出す気にはならない。いくらでも職人がいるからね。最近スローフードと呼ばれている類の、当たり前だったはずの食べ物がマズくなったと感じてから、これらをホッておけなくなっています。フランスに行ったら高級フレンチよりもフランスパンの美味しさが肝心であり、イタリアだったらまずパスタ、日本ではゴハンなんです。食の安全も気掛かりです。
そば打ち始めて10年余。
好きが高じて去年から事務所でも食べられる様に簡単な道具を揃えてあるのです(*^_^*)。現場余りの合板切れ端板と、手すりのノシ棒、ステンレスのボール。
乗り物達の待遇とは別で、この道具にはこだわりはあまり持ってない(何故だろう??)。
休業の土日曜、予約いただければ道楽仲間にも試してもらいたいと・思っていますよ〜。

2007年12月5日

物を超えるモノ


ヤフオクにて、長く探していた部品を予想外の価格で調達できた。実にうれしい。これはCampagnolo社の自転車用変速機である。私の自転車はスゴい代物ではないが1980代後期のRossinというイタ車。自分でレストアし、年代に合わせたCampaのCorsa Record部品で組そろえようとしているんです。コレクター達にはこれの初期型が人気なため、この後期型は不人気で安価なのがありがたい。      CampaというとAlfa Romeoではホイールだが、自転車部品の方が遥かに有名です。70、80年代のまだシマノがダサかった頃、ライバルがいる訳でもないのに執念と言える程の熱意をパーツに注ぎ込んでいるのがたまらない。イタリアは古くギルドの国、ラテン気質の陽気さではくくれない奥深い感性が魅力です。それにしても当時のトップグレード部品とはいえ、僅か数万円の量産部品の作り込みとしては完全に異常だ。アルミとして限界までの肉厚設計。それまで彫り込みだった社名刻印を、強度の為にプリントに改める程にだ。そして空力をコンセプトにした曲面豊かなデザインと手の掛かる加工。裏の裏まで鋳込みバリ痕を見つけ出せない程のフィニッシュ。アルマイトの上からもバフかけてる。美しい・・・・(これを肴に酒が飲める)。     行く所まで行き、しかして、作り手が技に溺れたのだろうか。この後は実利主義のシマノに追い越されて行き、凋落を辿る事になるのだが、栄光の頂点に咲いたアダ花の様にも思えるC Recordのパーツ達は実用を超えてアートの領域まで到達した感があるんです。当時、自動車より人気だった自転車レース。今、私ごときがトップ選手と同じパーツを手にできるのは自転車趣味ならではの醍醐味なんですよね。

2007年12月4日

不肖の息子


最初に登場すべきは、最も大きな喜びを得られたと共に被害も甚大であったAlfa romeoです。GIULIA  TI  1963年製。御年44才。よく飽きないもので、もう20年以上の付き合いになります。こやつには随分ひどい目に遇わされてきました。それらの顛末は思い出したくもないのに・・思い出されて・・走馬灯の様に脳裏をはげしく駆け回ります。クラクラしますネ。あるいは苦楽々々でしょうか。 苦あればこその楽、道楽とはかくの如くです。ともかく終わったことは忘れるのが道を楽しむ者の努めというものですね。
名刺代わりにお気に入りの写真を貼付いたします。これはチョッと前になりますが、黒8さんが撮ってくれた写真で、筑波のコーナーを果敢に攻める勇姿です。但し、後ろの白いモノは、お恥ずかしながらタイヤスモークではなく、オイル下がりの排気です(笑)。この後すぐにオレンジボール出されて収監されましたっけ・・忘れましょう。

2007年12月3日

開設

仲間達がブログを展開して面白そうに交流を図っているのを知りました。それではと、遅ればせながら私も開設にチャレンジです。年のせいでしょうか、中々自分の本性を公開するのは気が引けてくる今日この頃。普段はそれなりに真面目そうに振る舞っておりますが、今日をきっかけに、後ろ指差されるのを楽しんでしまうのもオツである・・と。しかしながら本意としては、明らかにする事で整理が付き、どーにもならない部分をどーにかする、つまり後悔先に立たせる役に立てば実に幸いなことであるということです。