2013年12月26日

閑の続き

ウドン粉パスタが面白くてハマってしまいました。

前回の反省、問題点は以下の3点です。
①腰が出ない。
②きし麺みたいにヘラヘラした食感をなんとかしたい。
③ウドン粉の香りがイタリアンにそぐわない。

対策。
①腰を強くする為に、塩を加えない。そうしてしっかりと足で踏んでグルテンを出す。
茹で時間をより短めにする。厚くしたのも勘案して2分半。
あがったら冷水に浸してしっかりシメる。
②フィットチーネ仕立てはいいのだが、薄いと腰の無さがもろに出てしまうので、製麺機1.5段階分、厚くした。
③うどん粉の香りをイタリアンに合わせるために、My畑で取れたほうれん草を練り込んだ。

さぁて、いかがなもんだろう。
想像ではかなりイイ線ではないかと...。
試食は、実はナイ!。
これは粉を頂いた方へのお返しにするのである。うどんで返さないのが僕流なのだ。多少難があっても愉快な方がいいのであ〜る。

2013年12月25日

忙中閑あり

クリスマス!歳時記を大切にしている我家にかかせない夜です。家族とその友人達を招いておおいに食べて飲んで楽しんだ。

そう年末は本当に忙しい。
12月頭から毎週の忘年会。仕事では飲まないので、全部お楽しみ系。だからですけど気合いが入るので身体にキツいし肝臓もヘトヘト。
スポーツも毎年の締めくくりにしている大会があります。これも忘年会付き。
駆け込む様に24日までたどり着いた。後少しだ、仕込み中の肌色の七面鳥を見ると、先が見えてホッとさえする。
毎年、妻の希望でその七面鳥の付け合わせにパスタを打ってます。
日本で手軽に入手出来るセモリナ粉はほとんどカナダ産らしい。そのせいだろう、手打ちにしてもソレ程感激する出来映えにはならないんである、実は。配合のせいかと工夫するのだが、悩む。コシは十分にハードだけど、粉の風味が希薄なのだ。まあ十分美味しいんで文句というほどではないけれど、食べてテンションが上がらない。
今年は試しにちょっと奮発してイタリア産の粉を取り寄せてみた。
¥800円/㎏。色味、粒度は変わりない。
1キロで10個の卵と少々の塩とオリーブオイルで練る、練る、練る。
練り上がりに少し時間がかかった。水分量を必要とするタイプだ。もう1個、卵を入れてもいいのかな...と思いつつも最終的にはギリギリでまとまった。

出来映えは...家族の誰もが判る美味しさに出くわした。
粉そのものの風味が高く、味が良い。
噛みごたえも固いだけじゃなく、モッチリ感をともなって明らかに別物だぁ。
やはりその国のモノは、その国の素材があってこそだな。そう思うと讃岐うどんはすでにオーストラリア粉だってのが寂しいぞ。

忙しいのにお勉強してみるとイタリアで南部では勿論セモリナ粉だが、北部では何と使わないらしい?その下の強力粉で打つと言う事を知った。
へ~、である。

へ~に押し出しを食らう。先日、僕の蕎麦趣味を知った山梨の或る農家の方から、自分で造ってると言う蕎麦粉とウドン粉を頂いた。
これで打っちゃおうかな。
真っ白なウドン粉も卵でイイ色が付いて見た目ではたいして変わらない。
うどんっぽくならない様にと平たくフィットチーネ仕立て。
茹では3分半。
味が判り易い様にニンニクと唐辛子とアンチョビでシンプルなペペロンチーノでいただきました。

う~ん、悪くない、悪くないけど...面白くも無い。
やはり風味がイタリアンじゃないのだ。
アルデンテが出せない。
平麺も名古屋風でハズレ。
オイル系はムリ、クリーム系なら。
まぁ、余興程度にはなったかな。

唐辛子調理中だというのに不覚にもトイレに行ってしまった。
痛ッ!!!(>_<、)

2013年12月9日

流行語大賞は「ヒ・ミ・ツ」

電気ブラン、名前くらいは随分前から知ってはいたが、やっとお目にかかる事が叶った。
この日は同期の連中と女房連れで下町散歩付きの忘年会です。

2時にスカイツリー駅に集合。
集まってみると何と全員すでに酔っていた...。午前中、僕も妻も仕事だったので完全に出遅れてる、改めて皆の凄さを認識する事となったのは不覚と言うのが相応しかろうか。
そういう連中をあやす様に幹事役に煽られてスカイツリー入り口までたどり着いたが、案の定の行列。早々に80分も待てないからヤメようとなった。いまさらソラマチも水族館もいらないし、ライトアップも待てないと捏ねる奴、苦労しただろう幹事役のスケジュールが、予想出来た事だがいとも簡単に却下となった。
幹事君ご機嫌斜め、やれやれである。
そうして下町散歩が始まった。
気心の知れた仲、皆好き勝手な事いいながらの珍なる道中。
その掛け合いの中、誰が言い出したか皆の足は神谷バーに向かった。

たしか太宰治だったよな、また読んでみようかな。

大正チックな外観、期待を持ってドアをあけ、少々驚く。
想像していたバーらしさとはかなりかけ離れた空間が広がっていた。
一応、奥に形ばかりな小さなカウンターも在るのだが、広い店内は何処かの昔のデパートの食堂みたいだ。
ずらっとならんだそれらしいイスとテーブルに、皆、相席。
休日の昼だからなのかは知らないが満席です。
入り口には食堂らしいガラスケースに、食品サンプルのつまみ類が並んでいて分り易く、飲み物も食べ物もぜんぶ食券形式だった。
しかしここは浅草だ、こういうのがモダンだった時代からのスタイルだろうか、と、小さなカルチャーショックを伴った喜びに変わる。
もう気分は完全に観光客ですね。
お目当ては¥260円、想定外に安い。と言ったって酔っぱらいの偶然的思いつきなので想定もあったわけじゃないが、店内の印象もひっくるめて出て来たソレに皆かなり感激した。
アルコールはキツい部類。味わいは...ブランデーらしさを基調としてるのだが、甘ったるさが押さえられ、嫌みの無い香味が程よく口当たりがいいし飽きのこない類だ。
欧州ではアブサントだし、日本ではコレだな...と、酔いの回った芸術家気取りの僕を納得させる完成度でした。
食券嬢に聞くにはブランディーのカクテルということ。詳細は門外不出の「秘密」だそうですよ。