2012年1月7日

寂しい酒

新年早々、会津高原の台鞍山、いつもの山で独りで山ごもり。
小さなスキー場ですが、ゲレンデもいいし(衰えた体には丁度いい)人も温かい。ここ20数年はここでしかスキーしません。ゲレンデすぐわきに子供達とトンテンカンと立てた掘建て小屋に泊まっています。
独りは本当に初めてです。
気圧に敏感で高山病症の妻は来たがらないし、娘は早々に仕事始まったし、末っ子は高校受験で部屋にこもってガリガリ中。
こんな日も来るんだな。

昼間はただひたすらに滑る。
暗くなってリフトが止まり、小屋で独り。
夜のテーブルはこんな感じ。
一人だとロクなモノ食わずに、レトルトや出来合いのツマミに、この地自慢の地酒だけ。それに電話とメ—ルに、奇々怪々難解な長編小説に、JAZZに、60Wの裸電球。
シンシンと...なんて妥当な表現なんだろう...一晩で30センチの雪が積もった。建物が多少歪んできているので、引き戸が完全に閉まらず、すきま風といっしょに雪が舞い込み、隅の方に白く積もっている。

この寂しさ...いつのまにか心地よく浸っている自分にハッとします。なんだか、懐かしいような。ひょっとすると帰りたくなくなって来るようで、我に返る。引きこもるってこんな感じかしら...。


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