庭に雪が積もりました。
6年ぶりなんだとか、そうだったっけ。
雪を見ると素敵な気分になれる。脳細胞の奥にほおっておいた雪にまつわる古い記憶の粒が、純白の結晶にシンクロし細かく振動を始めて、それが次第に増幅して今の僕を震えさせるのだ。なぜかこの感覚は雪以外では起らない。そして、その波長にはチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番、できればリヒテルがいい。
そんな気分で庭を眺めている。
以前、ウチで創って売っていたこともあるモンゴルのゲル風の仮設小屋も愛くるしく白化粧。
これ、儲からなかったなぁ...。
庭に建ててもう10年になるだろうか…ここには娘が暮らしている。娘のたっての希望なのだ。暑い夏も、台風のドシャブリでも、こうした極寒の雪の日も365日。
好んでくれるのは嬉しいんだけど、嫁入り道具にも持って行くつもりなのだからあきれてしまう。まぁコレが入るスペースを持てる未来があれば、それはそれで良いんだがね。
僕のアウトドア三昧がこんな形で受け継がれるのには、若干であるが不安を禁じ得ない...そんな夜である。
0 件のコメント:
コメントを投稿