2012年11月25日

皮算用

そば打ちというのは、手順が少ないシンプルな男向き料理。
シンプルなればなるほど工程ごとにコダワリが要求されてくるのがなおさら面白い。
一番の難関は「水回し」という粉に水を加える工程。
職人それぞれでオリジナルな手順があるようだが、最近覚えたのが積層一気加水なるワザだ
(新ワザが次々開発されているのが興味深い世界)。
通常は、段階に分け少しづつ加水し混ぜ合わせるのだが、僕程度では何で一気でやって上手く行くのかは解らないが、1年程まえから採用させていただいて、未だ一度も失敗していない。
実に具合がよろしいんである。

粉を敷いて、水を撒き、また粉を敷いて水を撒き、と積層状に重ねてゆくのだが、問題に思うのが水を均一に撒き散らすこと。これがきれいに行けば尚更良いだろうと、適当なジョウロをさがし回った。
あちこち巡ったけれどコレというものが無い。
結論!自分で創るしかない。
しかして、近所の¥100均、ふと目に止まったのが蓋付き計量カップ。即ゲット!家に飛んで帰って、シャワーヘッドの様に蓋部分にドリルで小さな穴をいっぱいあけた。
作業時間:15分。
費用:¥100円。
実際使ってみて大正解、感激した。感激とはこういう体験なのだ。
水量は目盛りがあるので管理しやすいし、振れば適量がいい具合に飛び散ってくれる。
蓋が開くので洗い易いのも道具として大切な要素。
今後の課題は、穴の大きさや数などか。

有りそで無さそな道具の誕生、いや発明と言ってしまおう。

こんなに便利なんだ、誰でも欲しがるんじゃなかろうか?。
えっ、売れる?。
そうだ、特許って...?。

蕎麦には日本酒がじつに合うんだなぁ。

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