2015年1月6日

ガラクタとは言わせない

今年のお正月は長い。
末っ子の受験で家中静まり返っており、僕だけ遊びに行ける雰囲気は無い。従って数十年の恒例正月スキーはキャンセルと決めた。
雪と遊べない辛さを紛らわす様に、実に仕事が捗っている。
仕事ってコレだけどね。
 倉庫の奥から出て来たブツを見て、すぐボクの顔が浮かんだという知り合いからの頂き物の時代物扇風機。
動かないのでレストアする事にした。
まずは分解。
モーター周囲をばらすと結構なホコリが詰まっている。最近新聞で旧い扇風機の火災が問題になている。擦動部や通電抵抗による加熱がこうしたホコリに引火しての事の様で、丁寧に取り除き、軸受け等のグリスを塗り直す。
配線は、被覆がボロボロで漏電しそうな状況だったので交換。
自動首振り機能は、リンケージが無くなっていて特殊なボルトが折れている。首のスペーサーも無い。これでは再生不能、首振りは諦める。

バラすと内側から元の塗色が出て来た。
当時らしい薄いグリーン、実にいい色だ。
(昔33でこの色の750ジュリエッタと出会った事があったな、あの時は危なかったな...。)
こんなイイ色なのに、痛んだのを嫌ってか前所有者が黒のツヤ消しにスプレーしてしまたのだ。何と乱暴な!。
悩んだ挙句、元色に戻す事にする。
ラッカーシンナーで元色を残し黒だけ落とす様に洗う。
相当に苦労する。
出て来た状態はそれなりにハゲのある使い込んだジャンク品レベルでした。
それでも良いんだなぁ~。
1955年ナショナル製、真鍮の製品プレートも出て来た。
新しい物にはその時代に挑戦する勢いがある。それも魅力的だが、寿命を超えて時代を超えて長く生き抜いたモノには次元の違う価値が伴って来るものなのさ。塗装ハゲさえ愛くるしい景色と思えるじゃないか。
僕のハゲは...愛くるしいと言われた事は無い(涙)。

さてさて問題の電気に取りかかる。フレーミング左手の法則以来、電気との友好関係を絶って来たがこいつ程度の仕組みはどうにかなる...新しいコードで元の通りに戻せばイイんだ、簡単なことだ?。

こうして出来る事を全てこなして全体を組み上げた。
プラグを持ってコンセントに構える。爆発する?かもしれないので家中のパソコン関係のコンセントを抜いた。
慎重に差し込んで...厳かにスイッチを入れる...プル、プル、プル...恐ろしくユックリと羽が回り出した。

快ぃ感!

追記:さっそく仕事場のサーキュレーターとして使い始めていたら...10分程...急にパタパタと倍速で回り出した!。
おいおい、何がどうなってこうなるのか(汗)???大丈夫だろうか?。

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