2011年11月2日

芸術の秋なのだ

待ちに待って、本州の新蕎麦粉が出回りだすと落ち着かない。
長野の粉屋からの案内で新作だという「氷雪」を取り寄せてみた。
御膳粉を工夫した創作2/8そば粉です。
御膳粉ってやつはソバ粒の中心部分で、ソバ本来の風味はほとんどないのだが、独特な食感が好きである。
そして何より真っ白な優美さが魅力。
我慢できず、昼のまかないに、さっそく打ってみた。
御膳粉は初めて。心配した打ち難さは全くない。
タタミで折れることもない。
散りばめられた荒い粒は相当な大きさ。伸していてもコレで切れないか心配だったけど、御膳粉で太麺は許されないしなぁ。
茹で上がって、ザルに取って水が引けると、思わずワォ〜。
美しい…氷の様だと評しているが、実際、ヒスイの様だな。
ふと、冬瓜のソウメンを思い出した。
薄っすらみどりがかった透明感のある白さ…その中に荒粒が透けて浮いている。
何ともいえない涼やかさは京都辺りの凝った和菓子の佇まい。
見とれてしまいそう、これはアートです!
目で楽しむ要素を評価すれば、蕎麦屋より、料亭向きなのかも。
単なる食べ過ぎか、喉越しに何となく気になる風味が残るが、こんなに素敵な蕎麦が気軽に打てるのはうれしいじゃないか。
僕、200g以上でないと打てないので...お腹いっぱいです。

家は未だに白熱灯なので写真はどうしても黄色っぽいな


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